写真提供:マイナビニュース

写真拡大

JR東海はこのほど、東海道新幹線岐阜羽島〜京都間の「関ヶ原・米原地区」を中心に、雪による遅れを最小限に抑えるための対策について発表した。積雪区間やその隣接区間での速度規制の実施、雪による線路や車両への影響を少なくするための各種取組みの実施などがおもな内容となる。

速度規制の実施は、バラストの巻上げ防止がおもな理由。積雪区間やその隣接区間では、走行速度が上がるにつれて舞い上がる雪の量が多くなり、舞い上がった雪は車体に付着して氷の塊となる。この氷の塊が解けて線路に落下すると、バラストを勢いよく跳ね飛ばす現象が発生することがわかっており、速度規制することでこれを防止するねらいがある。

安全で安定した列車運行を確保する取組みとしては、雪の舞い上がりを防ぐための対策、雪を取り除くための対策、車体に付着した雪の状況を確認するための対策、体に付着した雪を取り除くための対策の計4項目を実施。雪の舞い上がりを防ぐ対策としては、スプリンクラーの散水で濡れ雪化を図るほか、濡れ雪化を正確かつ迅速に判定するための「降雪情報装置」も導入。営業列車の前に回送列車を運行し、線路上の雪をあらかじめ舞い上げ、回送列車の車体に付着させることで、営業列車への着雪量を減少させるという。

雪を取り除くための対策としては、ラッセル車、ロータリーブラシ車、除雪機による残雪の除去を米原地区で実施。米原地区以外での大雪の際は、夜間の作業時間帯に人力等による除雪を実施する。車体に付着した雪の状況を確認するための対策としては、N700系の車上カメラで雪の舞い上がり状態を、地上カメラで車両床下の着雪状況をそれぞれ撮影し、総合指令所でリアルタイムに把握。京都〜新大阪間の徐行速度の適正化のため、地上カメラを追加で設置する。

これらの対策をしても車体に雪が付着してしまった場合には、名古屋駅・新大阪駅などの主要駅で高圧洗浄機による雪落としを実施するとのこと。

(佐々木康弘)