必要資金別に旬のテーマで選ぶ
株式相場が好調になると、個別銘柄の業績が吟味されるより、人気テーマに乗った銘柄全体が一斉に上昇するケースが多い。短期売買でも荒稼ぎできる必要資金別・テーマ株投資のターゲットとは?

2強はバイオ&スマホ。人気IPO株にも注目!

10万円以下で買える株は600銘柄弱もあり、どれを買うべきか迷う場合も……。「そんなときは、テーマ性を重視して株を買うべき。株価はその会社の業績や成長性で動くといわれますが、それにも増して重要なのはその企業が持っている『テーマ性』。旬のテーマに乗った株のほうが値動きも激しく、儲かりやすいのは言うまでもありません」と小川さん。

最近の定番テーマといえば「バイオ」と「モバイルアプリ」が2強。さらに、株価上昇が確実な「東証1部昇格期待」の銘柄もアツイ投資対象といえるだろう。「12月には20 社以上のIPOが予定されているといいます買い気配で初値がつかないような人気IPO銘柄と同じテーマ性を持った株は『即、買い』。短期売買で狙いましょう」(小川さん)

投資金額10万円以下はバイオ・医療関連メインで!

バイオ株IPOが大盛況ならツレ高も。5月高値の信用期日明けで底入れへ。

「10万円株のラインアップで意外に多いのがバイオ株。メディネットやアンジェス MGなど1株単位の銘柄は、株式分割期待もあるのでオススメです。バイオ株自体は昨年のアベノミクス相場初期から盛んに物色され、5月に高値をつけた後急落しました。しかし、12月にはバイオ関連のIPO株も登場し、ツレ高期待が高まっています。バイオ株の多いマザーズ市場の東証マザーズ指数は5月14日に終値で高値をつけましたが、11月中旬以降は制度信用取引の期日開けということもあり需給好転で本格的に底入れしそうな点も楽しみです」と小川さん。

イナリサーチ(ジャスダック・2176)
株価(売買単位):708円(100株)
いくらで買える?:7万800円
配当利回り/PER/PBR:0.42%/106.1倍/1.26倍
決算月:3月

医薬品の動物実験で新薬開発を支える企業。田辺三菱製薬が出資し、信用力を高める。財務体質の強化に期待したい。

メディビックグループ(東証マザーズ・2369)
株価(売買単位):379円(100株)
いくらで買える?:3万7900円
配当利回り/PER/PBR:―/―/27.07倍
決算月:12月

ゲノム(ヒト遺伝子)創薬ベンチャーの草分け的存在。乳ガンの遺伝子検査キットの販売を開始した。「継続前提に重要事象あり」の指摘。

メディネット(東証マザーズ・2370)
株価(売買単位):4万3000円(1株)
いくらで買える?:4万3000円
配当利回り/PER/PBR:―/―/3.62倍
決算月:9月

ガン免疫細胞療法にほぼ特化。細胞加工の受託を新たな事業の柱に据える方向で動いており、収益化で業績一変か。

ファーマフーズ(東証マザーズ・2929)
株価(売買単位):693円(100株)
いくらで買える?:6万9300円
配当利回り/PER/PBR:―/180.9倍/3.05倍
決算月:7月

機能性食品の素材を開発して食品会社に販売する。江崎グリコとロート製薬も出資。経営が安定化し、次は配当開始が待たれる。

イーピーエス(東証1部・4282)
株価(売買単位):11万800円(1株)
いくらで買える?:11万800円
配当利回り/PER/PBR:1.62%/19.9倍/2.29倍
決算月:9月

新薬の臨床試験受託が主力業務。医療機器製造などの拠点として中国事業の育成を急ぐ。次の成長に向けて今が我慢の時か。

アンジェス MG(東証マザーズ・4563)
株価(売買単位):6万円(1株)
いくらで買える?:6万円
配当利回り/PER/PBR:―/―/5.07倍
決算月:12月

遺伝子治療薬開発のベンチャー企業。連続営業赤字だが、赤字幅がようやく縮小してきた。「継続前提の重要事象」は解消。

オンコセラピー・サイエンス(東証マザーズ・4564)
株価(売買単位):264円(100株)
いくらで買える?:2万6400円
配当利回り/PER/PBR:―/142.7倍/2.10倍
決算月:3月

東京大学医科学研究所発のガン治療ワクチンの創薬ベンチャー。公募増資を終えたばかりなので、増資リスクなしで投資の成果を待てる。

カルナバイオサイエンス(ジャスダック・4572)
株価(売買単位):8万7700円(1株)
いくらで買える?:8万7700円
配当利回り/PER/PBR:―/315.1倍/8.00倍
決算月:12月

創薬ではなく創薬支援の会社。今期はそうやく営業赤字を脱する見込みで、来期以降の黒字化で市場の評価が大きく変わりそうだ。

ラクオリア創薬(ジャスダック・4579)
株価(売買単位):703円(100株)
いくらで買える?:7万300円
配当利回り/PER/PBR:―/―/1.94倍
決算月:12月

創薬ベンチャーの中でも薬品の有効成分のもととなる化合物の発見が役目。投資ファンドが上場後も株を保有し、値上がりを待っている。

シンバイオ製薬(ジャスダック・4582)
株価(売買単位):428円(100株)
いくらで買える?:4万2800円
配当利回り/PER/PBR:―/―/―
決算月:12月

新薬候補となる物質を他社から導入し、薬として世に送り出す“最終工程”を手がけている。営業赤字脱出後の株価上昇に期待。

投資金額20万円以下はモバイルコンテンツの銘柄メインで!

アプリが大ヒットなら株価上昇確実。LINE関連株の大化け期待もあり!!

「スマホやタブレット向けアプリは今後もますます普及が進むはず。開発アプリが大ヒットした企業の株価が倍々ゲームで急騰する状況は、今後も変わりありません。20万円以下なら有望株の品ぞろえも格段に充実しています。最近はブレインパットの家計簿アプリやミクシィの写真アルバムサービス「ノハナ」など、ゲーム以外のコンテンツやデジタル情報を紙ベースに戻す逆の流れも加速中。注目度の高い『LINE関連株』としては、LINEフリーコインを手がけるアドウェイズやGMOインターネットに引き続き株価爆騰期待が持てます」(小川さん)

ミクシィ(東証マザーズ・2121)
株価(売買単位):112円(100株)
いくらで買える?:11万2500円
配当利回り/PER/PBR:―/―/1.07倍
決算月:3月

SNS「ミクシィ」の膨大な会員数が事業基盤。広告依存からゲーム課金など収益多様化に舵を切り、増益トレンド復帰を目指す。

アドウェイズ(東証マザーズ・2489)
株価(売買単位):1765円(100株)
いくらで買える?:17万6500円
配当利回り/PER/PBR:―/179.0倍/13.83倍
決算月:3月

今やマザーズ市場の看板銘柄のひとつ。ネット広告で急成長した。LINE関連株の大本命でもあり、市場全体の指標としても重要。

スターティア(東証マザーズ・3393)
株価(売買単位):1556円(100株)
いくらで買える?:15万5600円
配当利回り/PER/PBR:0.51%/19.6倍/2.49倍
決算月:3月

中小企業向けIT機器販売に加え、電子書籍作成用ソフトが使いやすさと手ごろな価格で拡大中だ。配当性向が低く、大幅増配が可能。

ネオス(東証1部・3627)
株価(売買単位):1507円(100株)
いくらで買える?:15万700円
配当利回り/PER/PBR:0.29%/56.4倍/3.78倍
決算月:2月

ケータイ向け待ち受け画面や電子書籍を販売し、最近はスマホ向けが急速に伸びている。営業黒字で配当も切らさない。ドコモと親密。

ブレインパッド(東証1部・3655)
株価(売買単位):1201円(100株)
いくらで買える?:12万100円
配当利回り/PER/PBR:―/40.0倍/7.43倍
決算月:6月

企業データを解析して販売促進に役立てるデータマイニングの専門家集団。顧客企業の口コミで得意先が増えているもようだ。

エムアップ(東証1部・3661)
株価(売買単位):1100円(100株)
いくらで買える?:11万円
配当利回り/PER/PBR:1.63%/19.0倍/5.05倍
決算月:3月

芸能人のファンサイトを運営し、スマホなどに配信。ファンクラブの会員増や物品販売が収益になるビジネスモデルだ。

ドリコム(東証マザーズ・3793)
株価(売買単位):9万800円(1株)
いくらで買える?:9万800円
配当利回り/PER/PBR:―/―/―
決算月:3月

楽天が2位株主。「ビックリマン」など人気ゲームの配信で知られる。ゲームユーザーも株主も次の大型タイトル投入を待っている。

メディア工房(東証マザーズ・3815)
株価(売買単位):16万9500円(1株)
いくらで買える?:16万9500円
配当利回り/PER/PBR:1.41%/23.9倍/5.31倍
決算月:8月

iモード草創期からケータイ向けの有料占いで成長してきた。若年女性層の好みをしっかりと把握するノウハウは他社の追随を許さない。

イマジニア(ジャスダック・4644)
株価(売買単位):1131円(100株)
いくらで買える?:11万3100円
配当利回り/PER/PBR:1.94%/21.8倍/1.49倍
決算月:3月

スマホ向けのコンテンツ配信が柱で、好調に推移。旺文社と提携した教育コンテンツの投入など多様化を進めている。

GMOインターネット(東証1部・9449)
株価(売買単位):1132円(100株)
いくらで買える?:11万3200円
配当利回り/PER/PBR:1.32%/26.6倍/5.84倍
決算月:12月

GMOグループ。中小企業向けネットサービス請負や広告など多面展開している。買収したFXプライムがさっそく収益に貢献。次の買収は?

投資金額30万円以下は東1昇格候補を狙え!

TOPIX組み入れによる機関投資家の買いで株価上昇が期待大の鉄板株は!?

30万円株のイチオシテーマは「東証1部昇格期待株」。「最近は新規上場して1〜2年足らずの新興企業が、あっという間に昇格するパターンが続出中。上場からたった10カ月で1部昇格を果たした人材派遣会社のリブセンスがその典型例です。東証1部の昇格条件は、時価総額500億円以上であり、2年間で経常利益の合計が5億円以上などの条件で、ハードルが下がっているのも追い風です」(小川さん)。1部昇格株には出世意欲の高い成長企業が多く、末永く株価上昇に期待できる点も魅力。コロプラ、リプロセルなど超人気株に注目だ。

メッセージ(ジャスダック・2400)
株価(売買単位):2643円(100株)
いくらで買える?:26万4300円
配当利回り/PER/PBR:1.70%/17.6倍/2.34倍
決算月:3月

入居一時金無料の有料老人ホームで急成長。サービス付き高齢者向け住宅も拡大している。施設増設がハイペースで進む。

ファンコミュニケーションズ(ジャスダック・2461)
株価(売買単位):2394円(100株)
いくらで買える?:23万9400円
配当利回り/PER/PBR:0.45%/49.0倍/14.96倍
決算月:12月

パソコンやスマホなどのアフィリエイト広告で業界トップを争う。金融関連広告の拡大で、今期は増収増益かつ増配の見込み。

パピレス(ジャスダック・3641)
株価(売買単位):3960円(100株)
いくらで買える?:39万6000円
配当利回り/PER/PBR:0.12%/25.5倍/4.60倍
決算月:3月

電子書籍の規格づくりから手探りで始めた業界の草分け的存在。電子貸本もリピーターが多く、収益に貢献している。

enish(東証マザーズ・3667)
株価(売買単位):2644円(100株)
いくらで買える?:26万4000円
配当利回り/PER/PBR:0.52%/31.3倍/9.93倍
決算月:12月

スマホ向けゲームが主力。iモード時代の古い体質がない分、動きが素早く、ユーザー動向に見合ったアプリ開発で伸びてきた。

コロプラ(東証マザーズ・3668)
株価(売買単位):2782円(100株)
いくらで買える?:27万8200円
配当利回り/PER/PBR:―/49.1倍/41.81倍
決算月:9月

スマホのGPS情報を利用した「位置ゲー」で人気。集客ツールとして企業にも浸透しており、業績成長加速の可能性大だ。

サイバーエージェント(東証マザーズ・4751)
株価(売買単位):3290円(100株)
いくらで買える?:32万9000円
配当利回り/PER/PBR:1.21%/20.7倍/4.56倍
決算月:9月

「アメーバ」ブランドで有名。時価総額は2000億円前後あり、なぜマザーズ市場に残っているのか不思議な企業。遠からず1部市場へ。

東映アニメーション(ジャスダック・4816)
株価(売買単位):2570円(100株)
いくらで買える?:25万7000円
配当利回り/PER/PBR:1.16%/17.9倍/0.95倍
決算月:3月

アニメ制作に特化した東映の子会社。有利子負債はゼロだ。政府によるクールジャパン戦略の関連銘柄として機関投資家も注目。

デジタルガレージ(ジャスダック・4819)
株価(売買単位):2700円(100株)
いくらで買える?:27万円
配当利回り/PER/PBR:0.18%/60.6倍/4.95倍
決算月:6月

出資先の米国ツイッターの上場で話題になったばかり。カカクコムもグループ会社で、投資先の選定眼には定評がある。

タカラバイオ(東証マザーズ・4974)
株価(売買単位):2131円(100株)
いくらで買える?:21万3000円
配当利回り/PER/PBR:0.05%/190.0倍/4.69倍
決算月:3月

数少ない優良バイオ企業のひとつ。宝ホールディングスが発行済み株式の70%を保有するが、持ち株放出ならすぐに1部上場へ。

地盤ネット(東証マザーズ・6072)
株価(売買単位):2871円(100株)
いくらで買える?:28万7100円
配当利回り/PER/PBR:0.27%/78.1倍/32.61倍
決算月:3月

地盤工事以外はすべてやる地質調査のプロ。「地盤補償」も収益化に成功している。実質無借金で、大幅増配の可能性が大きい。

※株価は2013年11月8日現在。配当利回りとPER(株価収益率)は予想、PBR(株価純資産倍率)は実績。

金融情報会社・フィスコの「マーケットマスターズ」が人気!

小川さんをはじめフィスコのすご腕アナリスト6人が、短期・中期・長期の3つの時間軸で日々3〜6銘柄の有望株を配信する「マーケットマスターズ」。銘柄ごとに「想定買い価格」「目標価格」「損切り価格」が設定されるので、その指示に従って投資するだけ。9月は53勝15敗2分と成績も絶好調! 人気アナリストを自分のファンドマネジャーにして投資できる点が魅力だ。料金は月額1万500円だが、それ以上の利益が出れば安いもの。7日間の無料お試し期間もあるので、ぜひ利用してみたい!

小川佳紀
フィスコ 株式アナリスト

岡三証券を経て現職。日々の相場ウオッチで培った市況分析や人気テーマの発掘スピードでは業界最速との評判。若手のホープとして、マネー誌、週刊誌の銘柄推奨でヒット株を連発している。新興市場に強いことでも有名だ。



この記事は「WEBネットマネー2014年1月号」に掲載されたものです。