「こんなに食べたら太っちゃう」という罪の意識があなたを太らす―心理学研究

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甘いものに手が伸びるたびに罪悪感を感じてる?忘年会、新年会とパーティー続きのこの時期であれば、会のたびにお酒と宴会料理で太ってしまうと思う罪の意識を持っていますか? しかし、このダイエット中の罪悪感は心理学的に観察するならあまり賢いアプローチ法ではないことが新しい調査で報告されています。

罪の意識は、モチベーションにもなり得る一方で、意志を挫く結果を招くことがあるので要注意というのは、心理学者であるローリン・キュイジャー博士とジェシカ・ボイス女史らによる新しい調査の結果。例えば、チョコレートケーキを罪の意識のともにガッつく人は、ダイエットに挫折するといいます。

両氏による調査では、18歳から86歳までの300人の18ヶ月間の体重の増減とともに、チョコレートケーキを食べたことを“罪”として捉えるか、“ご褒美”として捉えるかについて聞きました。ここでは27%が“罪”と答え、残り73%は“ご褒美”と回答。

ケーキを食べることを“罪”と思っている人は、自分がケーキを食べてしまったことでコントロールを失ったと感じており、これが結局はダイエット目標をあきらめる結果を招いたのでした。また、罪の意識で食べてた人からは、健康的な食事に対する強い意思やポジティブな感情が報告されなかったそうです。

一方で、ケーキを“ご褒美”として食べていた人は結果として良い減量成果を上げたのでした。

過去の調査でも、摂食障害を持つ人は食べることに対し恥や罪の意識を抱く傾向が強いことからも、当調査ではでは食事制限をする際に“罪”の意識を持つことは正しい心構えではないと報告されており、自分を楽しませながら食事をすることが大事だとしています。

参考:Lose Weight By Celebrating Food, Not Feeling Guilty About It: Psychologists Say Guilt Leads To More Weight Gain
http://www.medicaldaily.com/lose-weight-celebrating-food-not-feeling-guilty-about-it-psychologists-say-guilt-leads-more-weight