会話のポイントは意外と簡単だった…!
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会話をしていると、知らず知らずのうちに行っているのが「うなずき」です。聞き手は何の気なしにうなずいているわけですが、このうなずくという行動、実は心理学的には大きな力を持っています。

まず、うなずきには相手の話を引き出す能力があります。つまり、うなずくだけで話し手の話す意欲をグッと高めることがわかっていて、これはアメリカのマタラゾという心理学者が実験で明らかにしています。
 
実験は、実際の公務員試験の面接試験の際に行われました。1人につき45分間の面接を行ったのですが、全体の45分間を15分ずつの3パートに分け
 
第1パート:自然に応答
第2パート:志望者が話すたびにうなずき、話し終えるまでうなずく
第3パート:自然に応答
 
という対応を行いました。
 
すると、第2パートにおける志望者の発言量は第1パートに比べて約50%も増えたのです。これは単にその場の雰囲気に慣れたから口が軽くなったのではなく、その証拠に第3パートになると発言量は再び減少しました。このように、単にうなずくだけで相手は話しやすくなるのです。
 
うなずきは、人の承認欲求を満たす効果があります。相手のうなずきによって自らが認められていると、感じられるからです。
 
実際、カウンセリングの現場でも、うなずきはとても大事な要素。下手に「なるほど」「へぇ、そうなんですか」と相づちを打つよりも、適切なタイミングで無言でうなずいたほうが「受け止めてもらえている」と実感できるのです。
 
このように、うなずきはとても大きな力を持っているので、ぜひ普段の会話で心がけてみてください。「リアクションが大きくて話しやすい」と好評価につながるはずです。
 
参考文献:齊藤勇編『図説 社会心理学入門』(誠信書房、2011)126〜128頁
(五百田達成)