あらゆる人にとって資産運用が不可欠の時代となったが、生活資金となる貯蓄の必要性は不変だ。ではそのお金はどこに預ければよいのか。ネット銀行が有利とは限らないという現状を、ファイナンシャルプランナーの池崎美盤さんが指南する。

◎流通系の銀行は金利、使い勝手ともに良好

 まず、生活に不安を生じさせないための備えはいくら必要なのか? 池崎美盤さんは、「半年分の生活費」だと言う。

「会社を辞めることになった時、退職理由が本人の自己都合であったりすると、失業保険の給付が最長で3か月支給されないことがあります。転職先が未定のケースも考慮すると、6か月分の生活費は蓄えておきたい。金額的には最低100万円が目安でしょう」

 その資金は運用に回すべきではなく、かといって、漫然と普通預金にしておくと、ついつい使ってしまいかねない。定期預金なら引き出す手間はかかるが、普通預金より利率は高くなる。そこで、池崎さんに各行の定期預金の比較をしてもらった。

「ネット銀行の利率がメガバンクよりも高いことはご存じでしょうが、実は、地銀のネット支店にお得な定期預金が増えています」

 香川銀行セルフうどん支店の『金利トッピング定期預金』や静岡銀行しずぎんインターネット支店の『プレミアム金利』は、その代表格だ。

「この表ではキャンペーン金利ですが、通常金利でもセブン銀行やイオン銀行は健闘しています。近くに店舗やATMがあれば、利便性もメガバンクにそれほど劣らないのでおすすめできます」

《お得な定期預金一覧》

お得な定期預金一覧

お得な定期預金一覧

※データはすべて7月18日時点。

●金融商品の金利の読み方

 預貯金に限らず、金融商品の利回りは「年利」で表示される。年利とは、利子の支払期間を1年単位とした時の元本に対する利子の割合。支払期間が1年に満たない場合は、もらえる利子は計算し直さなければならない。左のように、支払期間6か月だと実際の利息は年間の2分の1になる。3か月物で高金利をうたっている定期預金があるが、実際の利息は年間の4分の1になるので要注意。

■100万円を愛媛銀行四国八十八カ所支店で6か月預けた場合

100万円×0.320%
×(6か月÷12か月)
=1600円

 ファイナンシャルプランナー 池崎美盤さん

ファイナンシャルプランナー
池崎美盤さん

テレビ西日本アナウンサーを経て、NHKニュース専門キャスター、日経CNBCキャスターなどを歴任。現在、NPO法人「ジャパン・リターン・プログラム」専務理事を務めている。