日経平均株価が1万4000円台をうろうろする退屈な相場が続いているが、いよいよ年末高アノマリーを期待する季節に突入!年前半に儲けた人の利確売りなんて軽くいなして、独自好材料でブチ上げていく、メガ馬力株を狙え!!

CB(転換社債)の繰り上げ償還を宣言する企業が相次いでいる。株価上昇を活用して自己資本の充実に成功した企業であり、今後の資金調達もやりやすくなるなど利点が多い。長期保有銘柄の有力候補ともいえそうだ。

CBは株式に転換できる社債で、バブル期に急速に普及した。株価100円のときに株式への転換価格120円でCBを発行し、株価が150円に上がったとする。CBを持つ投資家は株式に転換し、入手した新株を即日売れば30円の利益になる。もし株に転換しなければ社債として元本通り100円で償還されるので、ほとんどの投資家が株式への転換を選択する。

ただ、株価が200円、300円と大幅上昇しているときに120円で新株を取得する投資家がいると、株主の間で著しい不公平が生まれてしまう。そこで最近は、株価が一定水準を超えると企業がCBを満期前に繰り上げ償還できる「取得条項付き」のCBが増えている。

企業が繰り上げ償還を宣言すると、ほぼ100%のCB保有者が償還前に駆け込み的に株式に転換するので、企業は借金であるCBをキャッシュの支払いなしで解消できる。会計上は社債が株式に置き換わるので、負債が資本に化けることになり、財務体質の強化につながるのだ。

具体例では、KDDIが10月、一昨年12月に発行したCBを今年12月16日に繰り上げ償還すると発表した。当初発行額は2000億円だったが、大半が株式に転換され、社債として残っている分は約227億4000万円。この分が新株に置き換わり、投資家は20%程度の利益を得られるもようだ。

株価上昇でCBの株式転換が進んだ企業は、次のCB発行が株高材料になるケースが多く、市場を通じた成長資金の確保が容易になる。

下には、CB繰り上げ償還で注目される5銘柄を挙げた。KDDI、ユニ・チャーム、沢井製薬、日本電産の4銘柄は償還宣言済み。住友林業は転換価格への株価上昇待ちである。

ただ、CBは魔法の資金調達手段ではないので、発行自体が好材料になるとは限らない。シャープのようにCBの満期が来ても株価が安くて株式へ転換できず、借り換えに難儀するケースもある。

次のCB発行で株高!?の5銘柄

【KDDI(東1・9433)】5480円(100株)
ソフトバンクの陰に隠れて目立たないが、契約者数の純増が続く。ケーブルテレビなど関連事業も好調だ。

【ユニ・チャーム(東1・8113)】5970円(100株)
東南アジアでの衛生用品の伸びで業績拡大が続いている。増配など株主への利益還元にも積極的だ。

【沢井製薬(東1・4555)】6820円(100株)
ジェネリック医薬品(後発薬)製造の代表企業。国の医療費抑制政策で長期的な需要拡大が見込める。

【日本電産(東1・6594)】9130円(100株)
10月に業績予想を上方修正。従来の電機業界依存型の売り上げ構成を改め、収益源の多様化を掲げている。

【住友林業(東1・1911)】1138円(100株)
住宅大手。ROE(自己資本利益率)など効率性指標がよく、機関投資家に人気。転換株価1868円。

※株価は2013年11月8日現在。

この記事は「WEBネットマネー2014年1月号」に掲載されたものです。