http://www.kakamigahara-kimuchi.com/ より

写真拡大

 人気が高まれば、いろいろと事件も起きる。いま地域の活性化に欠かせないB級など「グルメで町おこし」の場合も、例外ではないようだ。

 いまや町おこしの手法として、不動の地位を確立した感のあるB級グルメ。その元祖ともいえる富士宮焼きそば(静岡県富士宮市)の経済効果は、2000年のスタートから06年217億円、09年439億円、そして昨年2012年には664億円に達したという。

 今年も11月には愛知県豊川市で「第8回 B−1グランプリ」が開催され、期間中2日間の来場者は約60万と大盛況のうちに幕を閉じた。そして、今大会グランプリを獲得したのは、「なみえ焼きそば(福島県双葉郡)」だった。

 そんな中、一時出場が危ぶまれたのが、各務原市(かかみがはらし/岐阜県)。同市のご当地B級グルメは「キムチ鍋」だ。B-1グランプリには、2007年に初出場。以来、大会には昨年まで連続出場中の常連で、2008年の大会ではブロンズグランプリに輝くなど、味にも定評があった。ところが今年5月、B-1グランプリの主宰者から届いた一報が大騒動に発展する。内容は「町おこしの活動が不十分につき、8回大会への出場は資格の取り消し」というもの。各務原市にとっては寝耳に水の話だ。

http://www.kakamigahara-kimuchi.com/ より

 各務原市内には、50のキムチ取り扱い認定店があり「あげぱんキムチ(160円/あげぱん屋 儀十郎)」といったユニークな商品も多いが、肝心のキムチ鍋は、鍋だけあって季節商品となっていた。このあたりを、活動は通年をと提唱する主宰者は問題視したようだ。その後の努力で出場資格は得たものの、B級グルメの厳しい一面を垣間見たような出来事であった。

 一方、特定のメニューであるB級グルメに対し、地場の食材を使った料理による町おこしも、年々盛んになっている。こちらの名称は、B級ならぬ「C級グルメ」だ。東京の大島町や小美玉市(おみたまし/茨城県)、川崎市宮前区(神奈川県)など各地で、独自のC級グルメのイベントが開催されている。名称のCも、Bの次だからといった単純な命名ではなく、由来も各地でさまざま。例えば10月にレシピ本が完成した宮前区の場合は「おいC、たのC、Communityづくり」のCとなっている。

 衰え知らずのグルメで町おこし。今後も日本各地から知られざる味が名乗りを上げそうだ。

■記事全文へ