男の人生を変える?ロックンローラー・矢沢永吉の影に内助

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“永ちゃん”の愛称で親しまれ、還暦をすぎた今も“カリスマロックンローラー”として絶大な人気を誇る矢沢永吉さん(64歳)。その人生もまた、ロックそのもの。

1998年に元スタッフらによる巨額横領事件に巻き込まれ、約35億円の借金を背負わされた矢沢永吉さん。それでも生活レベルを落とすことなく曲を書きつづけ、コンサートをこなし、わずか6年で完済。2006年には10億円ともいわれている豪邸を建てました。

まさに“永ちゃん”らしいBIGな伝説です。

しかし、そこに“内助の功”があったことは意外に知られていません。矢沢永吉さんの波瀾万丈な人生を支えた、妻・マリアさんの名言をご紹介します。

スーパースターの波瀾万丈人生を支えた奇跡の言葉4選

●その1:「あなたはもっともっと上に行く男だし、行かなきゃいけない」

矢沢永吉さんが現在の妻・マリアさんと結婚したのは1989年のこと。じつはこの二人、不倫関係の末の再婚でした。
幼いころに母親が蒸発し、小学2年生のときに父親が他界。親戚をたらい回しにされ、貧しい生活を送ってきたという矢沢少年は「いつか金持ちになってやる!」という怒りにも似た感情をバネに頑張ってきました。

歌手として成功を収め、家庭も大事にしてきた一方で、当時の奥さんからは「家に仕事を持ち込まないで」「私は朝8時に家を出て、夕方6時に帰宅する男と結婚したかった」と言われていたそう。

そんなときに出会ったマリアさんからは「あなたはもっともっと上に行く男だし、行かなきゃいけない」と、鼓舞するような言葉をいつもかけてもらったそうです。

不倫という不貞行為をする自分を責めつづけたという矢沢永吉さん。それでも、自分を理解し、ともに同じ方向を見てくれている女性に心が惹かれていったのは、もしかしたら必然といえるのかもしれません。

●その2:「あなたは裸の王様よ。周りに人はたくさんいるけれど誰にも守られていない」

信頼していたスタッフと友人に裏切られ、約35億円という巨額の詐欺事件に巻き込まれた矢沢永吉さん。自責の念にかられ、しばらくは酒浸りの日々がつづいたそうです。

そんなときに妻のマリアさんはこう言ったそうです。
「あなた知ってる?人を恨まば穴ふたつって。35億円は大変だけど、矢沢永吉が本気を出したら返せない額じゃない」と。

裸の王様だった自分に、一枚一枚着る物を着せてくれたのが妻のマリアさんだったそう。

つねに自分を見てくれている、自分の絶対的な味方でいてくれるという信頼は、計り知れない逆境をも跳ね返す力を持っているのかもしれません。
それからわずか6年(※10年という説もあり)で、巨額な借金を完済しました。

●その3:「過去を忘れて、全部許してあげて。それが自分のためだから」

蒸発した母親と、酒ばかり飲んで死んでいった父親を恨んだ時期もあったそうです。お金がすべて、お金さえあれば何でも手に入ると思っていた自分。

信頼していた人物に騙され、相手のことも自分のことも許せなかったときに、妻のマリアさんから「過去を忘れてすべてを許して」と言われ、「いまを一生懸命に生きるしかない」と悟ったそうです。

「(35億円詐欺)事件のおかげで今の自分がある。本当は金が欲しかったわけじゃないと分かった。俺には音楽があると思えることが幸せなんです」と矢沢さんは語っています。

●その4:「ジーンズも似合うけど、アルマーニも着こなせる、そういう男にならなきゃ」

フォークとナイフの握り方から、いろいろな服の着こなし方、そしてお金の使い方までも、妻のマリアさんは教えてくれたそう。

「“世の中ってこんなに素晴らしいものなのか”ということもマリアさんに教わった」と矢沢さんは語っています。
64歳になってもいまだにカッコイイ男の努力の影には、奥さんの支えがあったのだろうと感じさせます。

男の人生を変える女性のサポート力

現在、全国8カ所のツアーを開催中の矢沢永吉さん。還暦をすぎても精力的です。

永遠のロックンローラーともいえる年齢を感じさせない男の伝説の過去には、つねに内助の功がありました。いつの時代も男を奮い立たせるのは、そばで支える女性の力なのかもしれません。

参考:
『日本経済新聞』(2009年12月26日の記事より)
『アー・ユー・ハッピー?』角川文庫
『成りあがり』角川文庫
『どん底から這い上がったスターたち』宮帯出版社
『週刊ポスト』

Written by カタタク
Photo by 矢沢永吉 ALL TIME BEST ALBUM(初回限定盤)(DVD付)/GARURU RECORDS