今どきの子供は30年前の子供より足が遅い!でも日本は例外―米調査結果

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現代の子供は親が子供だったころに比べ、運動能力が落ちていることが新しい調査で明らかに。1マイル(1.6km)走るのに30年前の子供より90秒も遅くなっているそうです。

米国心臓協会の調査によると、過去30年の間で子供の体力は世界的に低下しているといいます。足の速さだけでなく、心臓系の活力に関しては1975年当時の子供と比較し、5%の低下が見られました。

南オーストラリア大学の運動生理学者であるグラント・トムキンソン氏らによる今回の調査は、1964年から2010年までに28カ国で行われた50もの調査データを分析したもので、9歳から17歳までのから2500万人の子供を対象としています。

調査では、5分から15分の間で子供がどれだけ走れるか、ある一定距離をどれくらい速く走れるかなどをデータとしてまとめました。すると、最近の子供たちの体力は親の世代が子供だった頃と比べ約15%も低下していることが明らかに。

しかし、世代によるフィットネス度は、地域ごとに差があるといいます。欧州や、ニュージーランドでは、身体的フィットネスが過去30年間で低下しており、北アメリカでもここ数年低下気味。これは中国にも言えることです。

しかし、日本では過去と比べても変化は見られていないそうです。

最近になって問題視されてい子供の肥満も、子供の運動能力の低下の一因だろうとトムキンソン氏は語っています。また、テレビを見たりゲームをする時間が長いことや治安上の問題もあって外遊びが減っていることも一端を担っているということです。

参考:Today’s kids less fit than their parents were
http://www.washingtonpost.com/lifestyle/kidspost/todays-kids-less-fit-than-their-parents-were/2013/11/22/08952e5a-51fd-11e3-9e2c-e1d01116fd98_story.html