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香港は「100万ドルの夜景」など、観光産業も盛んだが、ブルース・リー、ジャッキー・チェンなどのアクションスターを生んだ都市としても有名。「香港映画」はひとつのジャンルを確立している。そんな香港映画の舞台裏を通じて香港の魅力を知るべく、「カンフーアクション&トーク」と題した無料セミナーが開催された。

○数々の映画スターを輩出した都市・香港

11月2日から4日にかけて、東京・六本木ヒルズアリーナで開催された「香港ライブ@六本木ヒルズ」では、香港在住のカンフーアクション女優・シンシア・ラスター(大島由加里)さんが登場した。

シンシア・ラスターさんは1986年にジャッキー・チェンの事務所に所属し、香港を拠点に数々の映画に出演している。第一回ジャパンアクションアワード優秀ベストアクション女優賞、最優秀特別アクション功労賞などの受賞歴もあり、主演を務めた映画の本数は70本を数えるその道のトップランナー。最近はアクションスクールの運営にも携わっている。

○スタントマンなしが香港映画の流儀

シンシア・ラスターさんは、ブルーのチャイナドレス姿で登場。冒頭、「(今の私は)何歳だと思います? ハタチの頃に香港に行って、30年……かな? この世界にいるのが。だから今、5歳です」と挨拶。会場からは笑いと同時に驚きの声があがった。

彼女の若さの秘訣は香港にあるということで、その理由を語った。

「香港ってまた行きたくなる街だと思いません?」そう客席に問いかけると、香港は飲茶だけでなくどんな料理もおいしいこと、それでもお茶や体操をしているから太っている人が少ないことなど、矢継ぎ早に香港の魅力を訴えた。

そして話題は、シンシア・ラスターさんの本職であるカンフーアクションの話に。スタントマンを使わずに、自分で何でもアクションをするのが香港映画の流儀だという。映画のメイキング映像を流しながら、ワイヤーアクションなどの舞台裏を解説。「香港にいると元気をもらえますね!」と笑顔で熱弁した。

「よく、『香港映画ってケガしないんですか?』と質問されますが、ケガは……します! でも、痛いとか痛くないとかではなく、やること自体が楽しい」と語るシンシア・ラスターさんは、心の師匠であるブルース・リーの「燃えよドラゴン」のワンシーンを再現。激しいアクションの中にも、おとぼけやコミカルな仕草など笑いが散りばめられているという、香港映画の魅力を生披露した。

○未来のブルース・リーを探せ!

そんなカンフーアクションに、日本のキックボクシング界も注目しているとのことで、ステージには香港進出を目指しているというキックボクサーが登場。今、格闘技が盛り上がっている香港を見据えて、若き選手たちがシンシア・ラスターさんの見守る中、公開スパーリングを行った。

さらに「俺たちも香港に連れて行ってくれ」と、中年男性2名が登場。その正体は、パパイヤ鈴木とおやじダンサーズの一員・中嶌ジュテームさんと、横浜の劇団G/9-Projectの仲尾玲二さんだ。中嶌さんは、「SMAP×SMAP」のコント「しょうわ時代」のメンバーとしても知られている。

アクションスターを志願するオヤジ2人に不安な顔を浮かべながらも、まずは前蹴り、回し蹴りなどの動きを熱血指導するシンシア・ラスターさん。「身体が硬いとケガするんですよ」と入念に柔軟をさせると、香港映画で共演した仲間という敵役のスタントマンを交えて即興でアクションを実演!

その場で動きの打ち合わせと練習をしたのち、暴漢に襲われているシンシア・ラスターさんをオヤジ2人が戦って助ける……という設定で実施したが、その出来にイマイチ納得できないという表情を浮かべるシンシア・ラスターさん。

結局、シンシア・ラスターさんがオヤジ2人を助けるという設定に急遽変更。「オヤジたちを放しなさい!」迫力あるアクションに、客席から大きな拍手が起こった。

シンシア・ラスターさんの迫真の技に、オヤジ2人もタジタジ。「アクションスターを目指すのはまだ早かったな」「食べる方専門でお願いします!」と、何とも弱気な発言で会場を笑いに包んだ。

「また香港でお会いできることを楽しみにしています!」と、最後はシンシア・ラスターさんが考案したエクササイズ「武術舞(ウースーウー)」を全出演者が披露し、イベントの幕を閉じた。

(OFFICE-SANGA)