どこからが「使いすぎ」? 収入と支出のベストバランス

将来に備えて少しでも多く貯金をしたいという、シングルマザーのくみさん。でも、家計簿を見ると交際費や服飾・美容費など、自分のためのコストがかさんでしまっている側面も。メリハリの利いた家計管理を実現するには、何からはじめればいい?  FP花輪陽子さんに聞きました。(取材・文/島影真奈美)
※くみさん前編はこちら

編集部 前回、必死に節約を心がけてきたつもりが、じつは実家暮らしのシングル女性のようなお金の使い方をしていたことが家計簿から判明した、くみさん。メリハリのきいた家計管理を実現する上で見直すべきポイントを詳しく教えてください。

花輪 まず、家計の中から多く使ってしまっている項目を洗い出しましょう。主な支出のベストバランスをお伝えしますので、参考にしてみてください。

【手取り月収に占める割合】
住居費 手取り月収の約30%以内
食費・生活用品 手取り月収の約15%以内
娯楽費 手取り月収の約15%以内
貯蓄 手取り月収の10%以上

編集部 娯楽費にはどんなものが含まれるんですか?

花輪 交際費や旅費、レジャー費、習いごと費のほか、美容費や趣味費など、生活ではなく、“楽しむためのお金”がすべて含まれます。

編集部 くみさんの場合、週1回ペースでお付き合いをしている彼と夕飯を食べているほか、会社の人と食事をしなければいけないこともあるそうです。

花輪 すべて我慢しなければいけないわけではありませんが、できるところから節約し、できるだけ理想のパーセンテージに近づけていけるよう、工夫したいですね。ちなみに、今お付き合いしている彼とは再婚も考えていらっしゃるんでしょうか。

編集部 再婚は今のところ、考えていないそうです。ひとりでいるのは寂しいので彼氏がほしくてお見合いパーティに参加し、今の彼と付き合うようになったけれど、「付き合ったからといって、再婚できるとは限らない」と感じているとか。

花輪 なるほど。くみさんのお話の中で、ひとつ気になったのは「会社の人と食事をしなければならない」「再婚は相手次第」など、人間関係に対して「受け身」なところがあり、それがお金の使い方にも現れているかもしれないという点です。今後の関係によっては、交際費にメリハリをつけることも重要。相手の意向をおもんばかることも大切ですが、「自分はこうしたい」という明確な意思がないと、不本意な支出も増えるし、お金が貯まりづらくなってしまうんです。

編集部 それは困りますね……。そうならないために、今すぐできることは何かありますか?

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