テディベアに触れているだけで恐怖感が減少―大学研究

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大人になってもぬいぐるみがないと寝られない……そんな人、いませんか?「子どもみたいで恥ずかしい」と人に言えずにいるかもしれませんが、オランダの研究によると、実は、ぬいぐるみを抱くのは大人にも効果があるようです!その内容とは・・・。

オランダのアムステルダム大学の研究から、人形などのオブジェを触ると、死への恐怖を和らげることができることが分かりました。不安な時に彼や家族に手をつないでもらったり、抱きしめてもらったりという人から受ける行為ではなく、物でも恐怖感を少なくすることができるようです。

実験は、参加者に死への恐怖に関するアンケートに答えてもらう、というもの。ただ、一部の参加者には、テディベアの手を背中に添えながら、アンケートに答えてもらいました。その結果、背中にテディベアの手を添えられていた参加者は、他に比べ恐怖感が弱かったそう。

参加者にテディベアの値段をつけさせたところ、最も恐怖感が強かった参加者は、テディベアに23ユーロの値を付けましたが、最も恐怖感が弱かった参加者は、13ユーロの値段を付け、死への恐怖感が強かった人ほどテディベアを高く評価する、という結果になりました。

研究を行った心理学者サンダー・コール氏は、「テディベアのような人形に触れていることで、生死の恐怖が和らぐ」とし、さらに「人との触れ合いは、人にとても強い影響を与えるが、人から触られていると感じることができるようなオブジェの場合も、生死に関する感情をなだめるのに役立つ」と分析しています。

1人で不安にかられたときは、我慢せずにぬいぐるみを抱きしめてみると効果があるよう。押し入れの隅にぬいぐるみを閉まっている人は、「大人だから・・・」と恥ずかしがらずに、ぬいぐるみに触れてみると癒やされるかもしれませんよ!

参考:Insolite : caliner son nounours permet de surmonter les craintes existentielles
http://www.topsante.com/forme-et-bien-etre/mieux-vivre/moi-et-les-autres/insolite-caliner-son-nounours-permet-de-surmonter-les-craintes-existentielles-50421