心臓カテーテル治療で日本人医師が手術交流/台湾・高雄

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(高雄 24日 中央社)高雄市立大同病院で23日、日本人医師による2例の心臓カテーテル治療実演が実施され、手術を通じた台日交流が行われた。

執刀に当たったのは倉敷中央病院の光藤和明医師〔=写真右)で、心臓カテーテル治療の世界的な権威として知られる。台湾の医学界と縁が深く、2001年には訪日した李登輝元総統の心臓病治療を行っているほか、カテーテル治療の普及のため何度も台湾を訪問し医師の指導にあたっている。

大同病院によると、今回治療を受けた2人の患者のうちの1人は去年も光藤医師の執刀を受けており、その際は約7時間におよぶ手術で血液の循環ができない2本の冠状動脈のうちの1本が治療され、この日は残りの1本の手術を受けたという。

この患者は、去年の手術後、呼吸不調などの病状が明らかに改善され、今回の再手術は1年待ったが、それだけの甲斐があったと話した。

病院側によると、光藤医師は手術の実演をしながら見学に来た台湾の医師たちとプラットホームを通じて向かい合いながら討論や意見交換をし、医学交流を行った。同病院は2011年に新しい設備と技術を導入した心血管カテーテル治療室を設置、現在までに約270例のカテーテル手術が行われたという。

(陳朝福/編集:張芳明、齊藤啓介)