東京産ピッグスキンをファッション素材に 2ブランドがショー

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 東京産のピッグスキンを使用したファッションショー「PIGGY'S SPECIAL」が11月21日、東京国際フォーラムで開催された。参加したのは「Yasutoshi Ezumi(ヤストシエズミ)」と「et momonakia(エモモナキア)」の2ブランドで、様々なテクニックを施したレザーを使用してコレクションを制作。展示ブースには、欧州の著名ブランドにも素材を提供している皮革関連各社による、革新的な加工技術や素材表現が結集した。

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 ピッグスキンは、食肉の副産物として日本で唯一自給自足できるという革素材。全国で7割が東京で生産されており、軽さや通気性といった機能性と、様々な加工技術の開発による多彩な表現力を特徴としている。墨田区を中心に皮革関係26団体で構成されている東京製革業産地振興協議会は、11月20日と21日の2日間にわたり、国際繊維総合見本市JFW Japan Creationに18社共同で「TOKYO LEATHER PIGSKIN 2014」のブースを設け、ピッグスキンの染色や加工の技術を発表。レザーの中でもピッグスキンのみが可能だという純白の革は「GUCCI(グッチ)」のコレクションにも使用されているという。

 東京製革業産地振興協議会では、ピッグスキンのファッション性のアピールを目的に毎年2組の若手デザイナーを起用してオリジナルコレクションを制作し、特設会場でランウェイショーを開催している。今回参加した「et momonakia」のデザイナー城賀直人と玉置博人は「The flowers in full glory」をテーマに、「革本来の表情や質感を大切にしながら、あまり革だということを感じさせない」というバランスで、フラワープリントを施したピッグスキンを使用。しなやかさを生かしたフリルやフレアのディテールで、他のレザーでは表現しにくい女性らしさを強調した。「Yasutoshi Ezumi」のデザイナー江角泰俊は、10月の東京ファッションウィークでも発表した2014年春夏コレクションと同様の「Architectonic」をテーマに発表。パンチング加工やボンディング、紐状にしたものを手編みするなど、様々なテクニックを使用しながら構築的なフォルムを創った。

 両デザイナー共に、コレクション制作を通じて「ファッション素材としてのピッグスキンの可能性」を実感したという。「TOKYO LEATHER PIGSKIN」でプロモーションを担当している鈴木淳は「豚革はヨーロッパではオストリッチのような貴重な革として認識されている。でも日本では牛革の代用素材的に使われるなどあまり目立たないので、存在感をアピールしていきたい」と話している。