紀元前1000年の古代インドや古代ギリシャ文明の時代から、広大な宇宙に思いを馳せてきた人類。科学技術が進化した今でも、宇宙の広さは未だに解明されていません。宇宙は未だに膨張をし続けており、むしろその勢いは加速していると言われています。その宇宙の質量を担う成分のうち、人類が理解している物質はたったの4%。96%は正体不明なままなのです。そんな最新の宇宙研究を中高校生や、文系の人にも読みやすく紹介しているのが書籍『小さい宇宙を作る』です。宇宙の残りの96%のうち、23%がダークマター(暗黒物質)、さらに73%がダークエネルギー(暗黒エネルギー)と呼ばれる存在です。暗黒物質は正体不明の素粒子であることが判明していますが、暗黒エネルギーにいたっては、それがいったい何なのかは、まったくわかっていないのです。ただ、この2つに関しては明確な違いがあります。ダークマターは、重力に反応して、その他の素粒子と引き合う性質を持っています。ダークエネルギーは重力に反発し、"銀河を引き離してしまう性質"を持っており、このことが宇宙の急激な膨張につながっていると研究者たちは考えています。「ダークマターやダークエネルギーというと、戦隊ヒーローものの悪役が使う邪悪なイメージもありますが、決して邪悪なものではありません。ダークとは『正体不明なもの』ということ。また、電波や光などにも反応しないので、『目に見えない』という意味もこめられています」果たして、私たちが生きている間に宇宙の何%まで解明されるのでしょうか。
『小さい宇宙をつくる―本当にいちばんやさしい素粒子と宇宙のはなし』 著者:藤本順平 出版社:幻冬舎 >>元の記事を見る

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