NISAの裏で証券優遇税制廃止、今後の投資ポイント

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年末で証券優遇税制が廃止。そしてNISAがスタート

本来、株で利益が出た場合の税率は20%ですが、2003年以降、10%に引き下げる優遇税制がとられていました(2013年1月1日からは復興特別所得税を含めて10.147%の税率です)。しかし、一部の富裕層に有利と批判を受けていたこともあり、年末で証券優遇税制が廃止され、2014年1月1日からは本来の税率である20.315%となります。つまり、株式で利益を出している人にとっては来年から税金が高くなる、ということです。

そして、税率が上がるタイミングの2014年1月1日から「少額投資非課税制度」のNISAがスタートします。2014〜2023年の10年間、毎年100万円を上限に投資を行なうことができ、NISA口座で保有する上場株式等の配当・分配金・譲渡益について、最長5年間、非課税とすることができます。ただし、すでに保有している株式等はNISA口座に移すことができないため、税率がアップする前に保有株式等を売却する動きもあります。その資金を利用してNISA口座で投資を始めたい、と考えている人もいるようです。


年明けに株価が上昇する可能性も。来年以降に売却した方が得?

今回の優遇税制廃止に関しては、「保有株の駆け込み売却等が起こり一時的に株価に影響する可能性」を懸念する専門家も多い中、反対に「税制は株価に影響しない」との意見もあり、今後、年末に向けた株価予想はますます困難になってきています。ただ、言えることは、節税にばかり目を奪われて、実際の投資対象の状況判断がおろそかになってしまっては、かえって損をするかもしれない、ということです。当然のことかもしれませんが、売却をする場合は株式等の値動きをしっかりと確認した上で行ってください。

NISAがスタートすることにより、投資デビューする人が増えることや、年末までに売却した株をNISA口座で買い戻しを考えている人も多いことから、年明けの株価が上昇する可能性が高いと思われます。もしかしたら、税金を多く払ってでも来年以降に売却した方が得かもしれません。


NISAを踏まえ、株式分割をする人気銘柄も増加

その他、NISAが上限100万円であることを踏まえ、株式の最低購入金額の引き下げを狙い、株式分割をする上場企業が増えています。株式分割を行った企業の中には、人気銘柄のため高値水準をキープしているところもありますので、そこへの投資を考えるのもひとつの方法だと思います。

また、初心者で「一社を選択して株式を購入するのは不安」というのであれば、「投資信託」等に投資し、最初の数年はプロの投資家が購入する株について自身も一緒に勉強し、知識が身についた段階で投資する株等を自ら選ぶという方法もあります。NISA制度は10年間利用できます。長い目で見て投資を考えてみてください。


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