「ポイント制度」というと、クレジットカードを思い浮かべる人が多いかもしれない。しかし、少数派ではあるが、ネット証券の中にもポイント制度を設けているところがある。

 しかも、貯める方法は極めてカンタン! 投資信託を持っているだけで、保有残高に応じて毎月ポイントが勝手に貯まっていくのだ(なお、これ以外にも各社ともポイントを貯める方法をいくつか用意している)。貯めたポイントは、航空マイルやSuica、Tポイントなど複数の選択肢から好きなものに交換することができる。

投信を持っているだけで、定期預金の利息以上のポイントがもらえる!

 ポイント制度を設けていて、投資信託の保有でポイントがもらえるのは、SBI証券、マネックス証券、楽天証券の3証券。

 そもそもこの3証券は、投資信託の取扱い本数が多く、しかもノーロード(買付手数料無料)の投信も多い。ポイント制度の有無以前に、投資信託を買うには使い勝手のよいネット証券と言える。

 では、投資信託保有でどのくらいのポイントが貯まるのか? 【表1】のとおり、投資信託の残高が100万円ならそれぞれ1年で600円〜1000円相当のポイントを獲得できる。年率では0.06〜0.1%程度。SBI証券の場合は、残高が1000万円以上になると、年率0.2%とポイント付与率がアップする。

【表1】投資信託保有でポイントが貯まるネット証券

証券会社名 年間獲得ポイント(金額換算)
投信購入時
ポイント
その他の
ポイント獲得方法
NISA口座
での扱い
備考
投信100万円
保有時
投信1000万円
保有時
SBI証券 1000ポイント
(1000円相当)
2万ポイント
(2万円相当)
なし
新規口座開設100ポイント、国内株式移管入庫1回100ポイントなど あり
投信保有額が1000万円以上の場合は、付与率が2倍にアップ
マネックス証券 160ポイント
(800円相当)
1600ポイント
(8000円相当)
税抜販売手数料の1.5%
「一日定額手数料」コースで日計り取引をした場合、片道分手数料をポイント還元 なし マネックスセゾンカード利用者は投信購入時のポイント付与率が通常の1.5倍、その他のセゾンカード利用者は1.25倍
楽天証券 600ポイント
(600円相当)
6000ポイント
(6000円相当)
積立利用時のみ、税抜販売手数料の1% 友達紹介で3000ポイント(友達、紹介者双方)、その他キャンペーンポイントなど あり
(予定)
楽天銀行と楽天証券の口座連携サービス利用者は、「ハッピープログラム」に申し込んでポイントを獲得する方法もある
※11月18日現在
※年間獲得ポイントは投資信託残高が1年間変わらない前提で計算。一部ポイント対象外の投信がある(各社サイトで確認のこと)

 現在、メガバンクの定期預金金利(1年物)は税引き前で0.025%なので、あくまでポイントではあるが、投資信託を持っているだけで定期預金以上の金利分がもらえるというわけだ。これを見逃す手はない!

 さらに、SBI証券と楽天証券では、NISA口座内の投資信託についても保有ポイントが付与される予定だ。NISA口座では投資信託でじっくり資産を増やしていこうと考えている人も多いはず。どの金融機関でNISA口座を開くかまだ検討中という人は、ポイント制度の存在も検討項目のひとつに加えてみるとよいだろう。

保有残高1000万円以上で付与率アップのSBI証券など、
各社の特徴をチェック!

 ここからは、各社のポイント制度の特徴やメリットを見ていこう。

●SBI証券…残高1000万円以上なら、ポイント付与率が2倍に!

 ポイントの付与率で、おトク度が最も高いのがSBI証券だ。投資信託保有額1000万円未満でも付与率0.1%と他より高いが、残高が1000万円以上なら、前述のとおり付与率が2倍にアップする。

 そのため、保有残高が1000万円なら、年間2万円相当ものポイントが獲得できる(【表1】参照)。投資信託残高が多い人は、SBI証券に預けるのがおトクと言えそうだ。

 ほかに、新規口座の開設時や国内株式の移管入庫時にも、ポイントが付与される。

●マネックス証券…投資信託購入時にもポイントを獲得できる!

 マネックス証券の場合、投資信託保有で獲得できるポイントは残高に関わらず付与率0.08%となる。なお、マネックス証券のみ1ポイント=5円相当なので間違えないように。

 また投資信託購入時にも、販売手数料(税抜)の1.5%のポイントが付与される。たとえば、販売手数料3%の投信を100万円分購入した場合には、90ポイント(450円相当)を獲得できる。

 その際、マネックスセゾンカード保有者なら通常の1.5倍、マネックス以外のセゾンカードでも1.25倍のポイントを獲得できる。前述の例では、マネックスセゾンカード保有者なら、135ポイント(675円相当)が付与される計算だ。

 さらに、日計り取引の際には、片道手数料分がポイント還元される(「一日定額手数料」コース利用時のみ)。

●楽天証券…楽天銀行利用者には、使い勝手のよいもうひとつのポイント制度も!

 楽天証券の場合、付与率ではなく投資信託の残高ごとにもらえるポイントが決まっている。そのため、残高によって付与率には多少変動がある。具体的には、投資信託の合計残高50万〜200万円未満で1カ月50ポイント、200万〜400万円未満で100ポイントというように増えていき、2000万円以上では一律1000ポイントとなる。

 また、ノーロード以外の投資信託の積立利用時には手数料の1%のポイント還元があり、ほかに友達紹介や各種キャンペーンでもポイントを獲得できる。

 …とここまでは、楽天証券のポイント制度の話だが、楽天銀行の口座も開設している人なら、楽天証券×楽天銀行の口座連携サービス用の別のポイント制度「ハッピープログラム」も利用できる。

 「ハッピープログラム」の場合も投資信託の保有でポイントがもらえるが、こちらは「残高10万円ごとに毎月4ポイント」。つまり、投資信託残高10万円からポイントがもらえて、しかも、上限がないため残高が2510万円以上の場合はハッピープログラムのほうが多くのポイントをもらえる。

 「ハッピープログラム」では、国内・海外株式の取引による手数料100円ごとに1ポイント、個人向け国債の買付金額3万円ごとに1ポイント、日経225先物取引の手数料100円ごとに1ポイントなど、ポイントの貯まる取引範囲も広い。

 ということで、楽天銀行の口座を持っている人なら、「ハッピープログラム」での投資信託保有ポイント獲得を検討するのがよいかもしれない。なお、「ハッピープログラム」を利用する場合は、楽天証券独自の投資信託保有ポイントは獲得できない。

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