「時代の寵児」ともてはやされたIT社長時代、世間を賑わせた近鉄バファローズやニッポン放送の買収、衆議院総選挙への立候補、そして証券取引法違反での逮捕、収監。約2年半の刑期を終了し、ふたたび自由の身となって、ゼロからの新しいスタートを切ったホリエモンこと堀江貴文氏。すべてを失い、かつてのように"なにか"を演じる必要のなくなった堀江氏が、はじめて素直に、ありのままの心で「働くこと」の意味と、そこから生まれる希望について語ったのが、書籍『ゼロ----なにもない自分に小さなイチを足していく』です。本書では、これまであまり語られることのなかった堀江氏の過去が語られています。常に両親が不在だった小学生時代、小遣いがなく新聞配達でパソコンを買った中学時代、"地味でひねくれた田舎者"だった高校時代。そして、研究者への夢も諦め、ただ麻雀に明け暮れた大学時代。コンプレックスまみれで、自信もなく、特に女性の前では常に"キョドって"いたと振り返っています。その殻を打ち破り、自信を持つきっかけとなったのが、友人に誘われたヒッチハイクの旅でした。見知らぬ人に対し、自分が怪しい人間ではなく、ただお金に困った大学生のヒッチハイクであること、疲れたら運転を代わることなどを、誠心誠意に伝えていく。断られても何度もアタックするということは、ほとんどビジネスにおける営業と交渉と同じ。ヒッチハイクによる小さな成功体験の積み重ねることで、コンプレックスだらけの自分に自信を持てるようになったと言います。「僕は働くことを通じて、自分に足し算していった。仕事という足し算を通じて、つまらない常識から自由になり、しがらみから自由になり、お金からも自由になっていった。掛け算ができるようになったのは、ずいぶんあとになってのことだ」ライブドア社長時代に語られてきた「中高一貫の進学校に通い、現役で東大に合格し、若くして成功したベンチャー起業家」というサクセスストーリーは、あくまでも結果論。"堀江貴文"の真の姿は、ヒッチハイクでの体験で得られたような、「ゼロ」からの1つずつの積み重ねにあります。「はじめの一歩は、すべて地道な足し算である。もし、あなたが「変わりたい」と願っているのなら、僕のアドバイスはひとつだ。ゼロの自分に、イチを足そう。掛け算をめざさず、足し算からはじめよう」
『ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく』 著者:堀江 貴文 出版社:ダイヤモンド社 >>元の記事を見る

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