キーワードは東京国際空港ここ数年でトンデモナイことが起こる!
今、個人投資家の間で最も注目されている株式評論家の山本氏が、アベノミクスを読み解き、大相場に発展しそうな銘柄を次々と紹介する。

羽田空港近辺がバブル時代の豊洲になる

2020年のオリンピックが東京に決定したことを受け、気の早い投資家たちは、選手村予定地に土地を保有する企業の株を買いあさっている。選手村は東京・晴海ふ頭に建設が予定されており、近辺のいわゆる「ウオーターフロント」に分譲予定のマンションには入居希望者が殺到していることは、テレビのニュースなどが連日伝えている通りだ。

昨年からのアベノミス相場で推奨銘柄が軒並み急騰、個人投資家のみならずプロの証券ディーラーからも注目を集めた山本伸氏は言う。「今後、ウオーターフロントの土地価格が上昇するのは間違いない。その地域に土地を所有する上場企業はすでに『含み資産株』として注目されているわけだが、ちょっと視点を変えてみれば、まだ投資家の手あかがついていない超大穴銘柄が存在している」

オリンピック関連といえば、建設セクターを中心に前述の含み資産株や、広告宣伝業界などが人気化しているが、山本氏が最も注目するのが羽田空港(東京国際空港)関連だ。「東京オリンピックでは、競技会場から近い羽田空港が世界の玄関口になる。しかし、羽田空港にはそれ以外にも材料が山積み。リニア新幹線や国家戦略特区としても重要な位置づけにある。近い将来、この近辺はバブル時代の豊洲(東京)のようなトンデモナイことになるはずだ。当時は豊洲に工場を持つ東京ガスの株価が2年で10倍に化けた」

山本氏の注目銘柄は、「当たり屋・山本伸の国策30銘柄」で紹介しているが、なかでもイチオシがステンレス大手の日本冶金工業だ。「日本冶金工業の川崎製造所は43万?と巨大で、旧いすゞ自動車の川崎工場跡地に隣接している。ここは多摩川を挟んで羽田空港の対岸にあるが、この地域は京浜臨海部ライフイノベーション総合特区であり、慶應義塾大学医学部(再生医療)や大手製薬企業が複数進出している。どうやらここを空港特区と連携して国家戦略特区に格上げしようとしているようだ。また、日本冶金工業の川崎製造所の目の前に鉄道を通す計画が進行しているようで、これが開通すれば、5つの鉄道の羽田空港への直通運転が可能になる」

ウオーターフロントに広大な土地を持つ企業としては東京都競馬が有名で、その土地は坪単価約215万円と推定されている。一方、多摩川を挟んで川崎側だが、日本冶金工業の土地は坪約21万円。羽田空港からは、圧倒的に後者のほうが近い。「日本冶金工業は、オリンピック、羽田空港、リニア新幹線、鉄道インフラといった旬の材料に事欠かない。現在の株価は350円近辺だが、将来的に株価4ケタ乗せも十分にある」と山本氏はみている。

休養十分の建設セクターが久々の大相場に発展か

一方、長年、株式市場で蚊帳の外に置かれてきた建設セクターからも、久々に大相場に発展する銘柄が誕生しそうだ。オリンピックやリニア新幹線、鉄道インフラに加え、首都圏の高速道路のインフラでしばらくは特需が発生することになるからだ。

「首都圏の高速道路の最終形はクモの巣のような環状道路だが、そのところどころが虫食い状態。まずは東京オリンピックに向けて、整備計画が早急に進められるはず。また、リニア新幹線はそのほとんどがトンネルで、トンネル工事を手がける会社が最も恩恵を受けることになりそうだ」

とはいえ、発行済み株式数の多い大手ゼネコンには投資妙味がなく、大豊建設や矢作建設工業、トンネル工事に強い熊谷組などが注目だという。

また、「トンネル工事」というキーワードからは、土を掘り出すシールドマシンを手がける企業や、地質調査を行なう企業など、さまざまな関連企業が浮かび上がってくるはず。まだ、株価が動意づいていないものを見つければ、ひと財産築けるかもしれない。「個人で発掘するなら、新興市場の銘柄などもおもしろいかもしれないが、株式評論家としては推奨した銘柄で『みんなを連れていかなければいけない』。一部の短期筋だけが儲かるような銘柄を推奨するわけにはいかない」

28年間、株式評論家として第一線に立ってきた山本氏なりの個人投資家支援だ。

山本伸(SHIN YAMAMOTO)
マネーリサーチ代表

株式評論家、経済ジャーナリストとして、この道28年のベテラン。昨年からのアベノミクス相場では3倍高銘柄を連発し、マーケット関係者の注目を集めた。常に講演会は満員御礼で、山本ファンの個人投資家の中には、2000万円の資産を15億円にしたツワモノも。


この記事は「WEBネットマネー2013年12月号」に掲載されたものです。