定期預金の金利優遇では年5%という高金利も
NISA(少額投資非課税制度)口座の開設手続きが10月1日から始まっている。顧客獲得競争は一段と激化し、NISAの仕組みは理解している投資家でも、どこの金融機関でNISA口座を開設すると有利なのか、迷ってしまう。そこでネット証券、大手証券、ネット銀行、メガバンク、地方銀行、生命保険のNISA口座をキャンペーンも含めて比較しよう。きっと、有利でお得な金融機関が見つかる。

地銀に限らず、銀行系では預金の優遇金利を提供しているところも多い。楽天銀行は楽天証券でNISA口座を開設すると、100万円を上限として円定期預金1カ月に年1%のキャンペーン金利をつける。

ほかにも優遇金利は、千葉銀行(千葉)、池田泉州銀行(大阪)、山陰合同銀行(島根)、広島銀行(広島)、山梨中央銀行(山梨)、西武信用金庫(東京)などが実施しているが、超高金利を提示しているのが大和ネクスト銀行。系列の大和証券にNISA口座を開くと100万円を上限に1カ月物が年5%、3カ月物で年2%という魅力的な金利がつく。

ここで注意すべきは高金利が適用されるのはどの銀行も1カ月物や3カ月物という短期預金に限られること。5%の超高金利で1年間預けられるわけではない。

「地方銀行や信用金庫は、その地域で生活している人には使いやすい金融機関です。だからNISA口座を開いてもいいと思いますが、その場合は投資信託の品ぞろえをよく見てください。同じ系列の運用会社の商品で占められていたり、欲しい商品がないときはいくらキャンペーンが魅力的でも再検討しましょう。あくまでも商品優先で、キャンペーンは二の次ですよ」と深野さん。ましてや地方銀行や信用金庫の場合、営業エリア外の人は申し込めなかったり、申し込めても日々のお金の出し入れや手続きに手間が掛かる(事あるごとに交通費を使って店舗まで出向いたら赤字になってしまう)ことがあるので、判断は慎重に。

ネットを使える人ならネット証券やネット銀行を活用。メガバンクや地銀などを利用するのなら、「候補の金融機関をいくつか回ってみて、担当者の対応や品ぞろえで決めるといい」(深野さん)というのが結論だ。

※金利は税引き前のもの。キャンペーンは予告なく終了する場合もある。

深野康彦
ファイナンシャルリサーチ 代表

中堅クレジット会社勤務などを経て独立。独立系ファイナンシャル・プランナーとして個人のコンサルティングを行ないながら、テレビ・ラジオ番組への出演、新聞やマネー誌、各種メールマガジンへの執筆など、メディアへの出演多数。



この記事は「WEBネットマネー2013年12月号」に掲載されたものです。