【無料】文豪小説から絶版漫画まで! デジタルで楽しむ無料小説&漫画サイト3選

写真拡大

紙の書籍が売れなくなり、出版社も町の本屋さんも苦境にあえぐ出版業界。しかしウェブ分野がリードするデジタルのコンテンツは元気で、公開される作品の数もどんどん増えてきた。

「ウレぴあ総研」でこの記事の完全版を見る【動画・画像付き】

今回はパソコンやスマホで楽しめる小説・漫画の中から、特に“無料で読める”ものに絞って調べてみた。

■文豪の小説をずらりと揃えた「青空文庫」

まずは著作権の消滅した名作をデジタルで蘇らせ、誰でも無料で利用できるインターネット電子図書館「青空文庫」。収録作品は12,000以上という圧倒的なボリュームを誇り、今なお増加中だ。

没後50年以上経っている作家の小説が中心で、夏目漱石に太宰治、高村光太郎などなど超メジャーどころの作品がずらりと並ぶ。最近のトピックとしては吉川英治(1972年没)の作品がついに登場。『三国志』『私本太平記』、人気漫画『バガボンド』の原作となった『宮本武蔵』もここで読むことができる。

小説の閲覧はパソコン、スマホどちらでも可能。やはりオススメは気軽に通勤通学の暇つぶしができるスマホでの利用だ。AndroidにもiOSにも青空文庫の専用アプリがある。気の効いた青空文庫アプリには最初から定番作品が登録済みなので、いちいち自分でダウンロードしてくる手間が省けて使い勝手がいい。

■絶版漫画を無料で読める「Jコミ」

『ラブひな』や『ネギま!』で知られる人気漫画家の赤松健氏が2010年から2011年にかけて立ち上げた、比較的新しいデジタル漫画サイト。すでに絶版となった作品をデジタル化し、広告を入れて無料公開している。パソコンのブラウザ上で気軽に読むことができて、スマホにも専用アプリがある。

ユニークなのは漫画家が立ち上げたサイトのためか、私たち一般読者に配慮しているのはもちろん“漫画家の利益”もきちんと考えていること。広告から得られた収益は作者に支払われ、なんと還元率は100パーセント! 出版社による漫画家からの搾取が取りざたされる昨今、この数字は驚きだ。読者はもう発行されなくなった作品に触れることができ、作者は絶版作品から収入を得られるという、双方にとって嬉しいシステムだ。

公開されている作品を年代別にみると、1970年代から比較的新しい2000年代のものまで幅広い。ジャンルも少年漫画だけでなく、少女漫画や成人向け(R18)までさまざま。『燃える!お兄さん』『ハイスクール!奇面組』といった往年のジャンプ漫画も全巻配信されている。アニメ化された赤松氏自身の出世作『ラブひな』は必読。

正式公開からわずか2年半に400以上のタイトルを揃えるという早いペースでラインナップが拡充されていて、おそらく今後もまだまだ伸びていくだろう。「あっ、これ読みたくて探してたんだ!」と意外な作品に出会えるかもしれない。

■将来の人気作を発掘したい人は

青空文庫とJコミは出版実績のあるタイトルを扱っているが、まだ広く知られていないウェブ小説・ウェブ漫画にも傑作はたくさんある。

とはいえ一般人は24時間ずっとネットに張り付いているわけにもいかないので、時間に余裕がなければコアなユーザーが作ってくれたまとめ記事を読むのが一番てっとり早かったりする。「人気 WEB漫画」「注目 WEB漫画」などで検索をかけると、話題のウェブ漫画をがっつりまとめたページが出てくるはずだ。

まずはその中からお気に入りの作品を見つけ、そこから同じ作者の別タイトルへ足を伸ばすなど、少しずつ範囲を広げていくといいだろう。

もう少し自力でマニアックに発掘作業(?)をしたい人は、作品投稿できるサイトを逐次チェックしておくのもオススメ。たとえば2ちゃんねる発祥の小説・漫画投稿サイト「新都社」はそのひとつ。さすがに全部の作品が商業レベルとはいかないが、中にはプロ顔負けのクオリティを誇るものもある。2013年10月に双葉社から刊行された『キャッチャー・イン・ザ・トイレット!』も、新都社への投稿小説が原作。ぐいぐい引きこまれていく文章とストーリー構成の名作ジュブナイルだ。

近年は、ウェブ漫画が話題となって単行本化されるケースも増えてきた。『旦那が何を言っているかわからない件』『中国嫁日記』『となりの801ちゃん』などユニークな視点の作品が多く、出版社の編集会議を通さなくてもこれだけのクオリティが実現できるのかと驚かされる。こうした“将来の人気作”をいち早く見つけ出す、そんな楽しみ方もいいものだと思う。

こちらのレポートもどうぞ!
『黒子のバスケ』脅迫問題にみる、“リアル”に影響を与えた漫画の出来事 [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/11086 ]
【読書】「読んだだけで満足」してません? "本で学んだこと"が身につくサービス「STICKIT」 [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/11561 ]
【漫画家のリアルな経済事情】映画は70億円超ヒット! 『海猿』の原作者にはいくら入るのか、佐藤秀峰本人に聞いた [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/9165 ]
原作改変、残虐描写カット…業界人が語るTVアニメ"自主規制"事情 [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/12377 ]
【漫画】いくつ知ってる?単行本100巻超えの長寿コミック [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/5863 ]