[其ノ二 FX 為替チャート編]ペアトレの代表、豪ドルとNZドルに異変あり! 
政策金利の動き次第。現状、両国とも2・5%、どちらが先に利上げ?

9月の米国FOMCでは、想定外のQE3縮小の見送りがありました。もともと縮小開始に備えて米ドルに還流していたのですが、再び高金利通貨に資金が流入しており、豪ドルなどが買われる展開になっていました。その後、今年の豪ドルは、政策金利を5月と8月に0・25%引き下げ。さらに中国の景況感悪化により、豪ドル/円は4月の高値から約20%も下落。8月にようやく反転しました。

さて、ここでおもしろい現象が。通常、豪ドルとの相関性が高いNZドルとのズレが生じているのです(下のグラフ参照)。そして、9月23日には12%ものカイ離が生じています。この先、ロング(買い)で持ちたい場合、どちらを選べばよいでしょうか。

やはり政策金利の動向が重要になります。現在、両国の政策金利はともに2・5%。どちらが先に利上げをしていくかが焦点ですが、豪州は「さらなる利下げ余地あり、または現状キープ」が一般的な見方であるのに対し、ニュージーランドは「来年度に利上げする」との意見が大半。それならNZドルに軍配が上がりそう?

ただ、中国の景気が上向いて利下げ観測がなくなれば、豪ドルを割安とみた買いが大きく入る可能性もあります。金利政策の動向に注視し、うまく両通貨を買い上げていくことをお勧めします。

【今月のテクニカル軍師】
福島 理(TADASHI FUKUSHIMA)
マネックス証券 営業企画部

テクニカル分析はもちろん、投資家の売買動向まで熟知。国際テクニカルアナリスト連盟・国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)。



この記事は「WEBネットマネー2013年12月号」に掲載されたものです。