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性生活は、パートナーと良好な関係を続けるうえで大切な要素の一つ。日本は海外に比べて性行為の回数が少ないとされているが、諸外国も意外と性に関する悩みが多いことがこのほど明らかになった。

○日本は世界ワーストの性行為回数

新婚を終え、結婚4年目あたりに突入した夫婦間における悩みの一つに、性行為があるのではないだろうか。

日本の性行為の少なさは、世界でも際立って低い。男性向け避妊具の大手メーカー・Durex社が発表した各国の性行為回数ランキング(2005年)では、日本は年間45回で対象41か国中で最下位。トップのギリシャ(138回)の約3分の1となっており、各国の平均(103回)よりも大きく下回っている。

だが、海外の男性は性に関する悩みを結構抱えていることが、「The Journal of Sexual Medicine」に掲載された論文によって明らかになった。

○男性としての能力に自信がないと性的欲求は5倍も低くなりやすい

研究はポルトガルとクロアチア、ノルウェーの男性約5,000人を対象にして行われた。研究チームは18歳から75歳までの男性に、不安やうつ、自信、性的困難さ(sexual difficulties)、パートナーとの関係満足度、性的退屈(sexual boredom)などの各項目についてオンラインによるアンケート調査を行った。

その結果、ポルトガル人の10.5%、ポルトガル人の17.4%、クロアチア人の22.7%が、前年に性的欲求が低い期間を過ごしたことがある事実が判明した。アンケートの回答を掘り下げていくと、抑うつ状態(depression)と低い性的欲求のつながりがあることがわかった。自分の勃起能力に対する自信が少ない人は、そうでない人に比べて、約5倍も性的欲求が低い傾向にあった。

○パートナーとの過ごす期間が性的欲求に関係

また、自分のパートナーに対して魅力を感じていない人は、そうでない人に比べて2.7倍も性的欲求の低さに悩んでいた。パートナーと長い期間を過ごしていればいるほど、同様に性的欲求が低くなることも明らかになっている。

低い性的欲求につながった理由として考えられるものは、「疲れ」「仕事のストレス」「パートナーとの乏しいコミュニケーション」が挙げられている。

2012年の別の研究では、女性の性的関心は新奇性(novelty)にかなり依拠しているという報告もされている。勃起能力に関しては病院やクリニックなどで相談を受け、いつもと違う場所やムードでパートナーや奥さんとデートをしてみることが、幸せな性生活につながるのかもしれない。