明治から昭和にかけ考案された「モダン料理」が斬新すぎて危険な件

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明治に入ってきた西洋料理の食材、調味料、調味法は、大正から昭和にかけて日本風にアレンジされ、和洋折衷料理として現代の食卓に大きく影響を与えています。

有名どころでは東郷平八郎が起因と言われる肉じゃが。東郷が留学先で食べたビーフシチューを、艦上食として作らせようとしたところ、調理を担当した料理人はそれを知らなかったため、東郷の説明から「醤油と砂糖」と調味料を判断。そこから生まれた料理が「肉じゃが」と言われています。

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温故知新で食べてみた


そんな当時の人達が憧れ・工夫し作り上げた西洋料理風の数々は、おしゃれ=モダンとして当時の婦人雑誌でも度々紹介され、広く一般家庭の食卓に浸透していきました。

ただ、あまりに奇想天外すぎたのか?それとも美味しくなかったのか?そのレシピの多くは時代の流れとともに人々の記憶からも食卓からも消え去ってしまったのです。

そんな歴史に消えた「モダン料理」の数々が、一冊の本にまとめられました。
著者は、婦人各誌で紹介された料理を当時のレシピのまま再現して食するブログ「温故知新で食べてみた」管理人の山本直味さん。

本書には「干物の中にマッシュポテトを詰めて焼く」「胡瓜のコロッケ」「パンくずを集めてつくるプティング」「トマト汁粉」…等々、現代から見ると“奇想天外で斬新な”料理の数々が収録。

今の料理のようで、今ではない。もうひと工夫あれば、あるいはそのひと工夫がなければ絶品おかずになるかも!?
そんな「おかずの原型」が本書には満載。当時の主婦たちがいかに未知なる料理にチャレンジし、ワクワクしながら料理を作ってきたかがわかるだけでなく、海外からの文化を知恵と工夫で日本流に発展させる日本人のDNAも感じられることでしょう。

書籍「温故知新で食べてみた」は11月14日、株式会社主婦の友社から発売。価格は1冊1400円(税別)。日本の食卓風にアレンジされた和洋折衷料理は、斬新でキテレツで、ちょっぴりデンジャラス?

「温故知新で食べてみた」本文