サンプドリアは11日、デリロ・ロッシ監督を解任することを決定した。ガッローネ会長、オスティSD、サグラモラ代表取締役による“サミット”で決定している。当面は、暫定的に下部組織のフランチェスコ・ペドーネ監督にチームが託された。

後任候補の最右翼となっているのが、シニシャ・ミハイロビッチ現セルビア代表監督だ。だが、交渉は簡単ではない。同監督とセルビア代表はEUROまで、つまりあと2年半の契約を残している。

ミハイロビッチ監督は早期退任に向けて連盟と話し合う前に、サンプドリアから契約に関する詳細の保証を得ることを望んでいる。同監督は現役時代に過ごしたサンプドリア(1994年から1998年まで所属、110試合に出場)に愛情を感じているが、代表監督としての複数年契約を捨てることは考えていないのだ。一方で、サンプドリアは急いでいる。

現在、ミハイロビッチ監督はベオグラードにおり、12日にロシアとの親善試合が行われるドバイへ向かう。その後ベオグラードに戻り、地元メディア選抜との親善試合だ。それまでは、ミハイロビッチ監督の今後がどうなるかは分からないだろう。

その上で、具体的な代案となるのが、元ローマのズデネク・ゼーマン監督だ。30人以上という選手の多さ、その中に信条とする4-3-3に適した選手たちがいることで、同監督には引き受ける用意がある様子。だが、彼もまた、ローマと今季終了までの契約が残っている。ローマが契約を解消し、サンプがその分を補償することが必要となる。

サンプドリアは現在、2勝3分け7敗で、19位カターニアと同勝ち点の18位。わずか13得点で22失点と厳しい成績だ。サッスオーロに3−4と敗れるなどし、前節フィオレンティーナ戦での黒星を受けて、クラブはロッシ監督の解任を決めた。同監督の下で、サンプはここ23試合で3勝しか挙げていない。