解体前の廃墟でアート展 若手クリエイターが作品発表

写真拡大

 東京・神田エリアで、「TRANS ARTS TOKYO 2013」が開催された。再開発に伴う解体前の空きビルなど複数の会場で若手アーティストやデザイナーが作品を発表し、東京電機大学の神田キャンパス跡地では「writtenafterwards(リトゥンアフターアワーズ)」がオリジナルの物語を公開。最終日の10日には、ファッションデザインの学教coconogacco(ここのがっこう)の生徒による「coco-ten 2013」のショーが開催された。

解体前の空きビルでアート展の画像を拡大

 「TRANS ARTS TOKYO」は、2012年秋に東京電機大学旧校舎に約300人のアーティストが集結して初開催。2回目の開催となる今回は、「3331 Arts Chiyoda」をはじめとする神田エリアの文化施設や空きビルなど複数の拠点で展示やイベントが展開された。解体工事中で廃墟のような雰囲気の旧東京電機大学7号館の地下空間では、アーティストによる壁画や作品の展示のほか、前回に続きデザイナー山縣良和が手がける「writtenafterwards(リトゥンアフターワーズ)」が作品を公開。10月に発表されたファッションを紐解く物語「天空の織姫」のプロローグに続く1シーンとして、スペースシャトルに乗って不毛の星を飛び立った織姫が地球に到着した様子が展示された。山縣良和は今後もこの物語の発表を続けるほか、2014年には「writtenafterwards」からリアルクローズラインの発表を予定しているという。

 「coco-ten 2013」は、周辺エリアにある長島ビルで開催。取り壊し前の空きビルということもあり、各階の部屋を自由に使用してインスタレーションが行われた。最終日の10日にビル1階のそば屋跡地で開催されたショーでは、13人の生徒が独創的なコンセプトで制作した作品を発表。一般社団法人非営利芸術活動団体コマンドN代表として「3331 Arts Chiyoda」統括ディレクターを務める「TRANS ARTS TOKYO」事務局の中村政人は、「様々なジャンルのアーティストが融合したトランス状態を多くの人に体感してもらった」と今年の開催を振り返り、また次回以降について「東京電機大学旧校舎は、あと1年ほどで完全に取り壊されるが、この一角は新たにアート施設の建設計画など開発が進んでいる。TRANS ARTS TOKYOの形態も変わるかもしれないが、このエリアで続けていきたい」と話した。