ポイントは「自己肯定」! ″結果を出せる自分″になる「メンタル術」を専門家が解説

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現代社会はストレス社会である。仕事を進めていくにあたっても、目標を達成できていないというストレスに包まれ、場合によってはうつ病などを発症してしまうケースもある。

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ストレスを管理する必要性が叫ばれている中、ストレスを感じていても成果を出せるという「OKラインメンタルトレーニング」を実践している、株式会社リコレクトを取材した。

■自分の「OKライン」を正しく設定することが必要

リコレクトのメンタルトレーナーを務める後藤 史氏(以下後藤氏)によれば、阻害要因となっているストレスを除去するのではなく、コントロールすることが大切だという。

人間誰でも出来ていないということにストレスを感じるが、その「出来ていない」というレベルを「間違って設定」しているからストレスが発生すると後藤氏は語る。

同社では、今の自分自身がこのレベルを満たしているならOKと自己肯定感が持てる基準のことを「OKライン」と表現するのだが、OKラインがたとえば営業で月10件達成しなければならないと設定すると、月2件しか達成できない営業マンは常にストレスにさらされていることになる。

後藤氏曰く「そこで2件しか達成できていないのではなく、2件達成する力が今の自分の実力」と受け入れて、OKラインを下げさせることが大切だという。そして、3件達成するためには何が必要なのか、4件達成するためには何が必要なのかを、自己研鑽させることが大切だ。

最初から「10件達成するぞ、オー」という、偽りのポジティブ・偽りの前向きさでは成功できない。むしろ、10件達成できていないという「事実」を「今の自分のできないこと」として認める事が大切と後藤氏は語る。「自分の(今の)限界と、今できることを知ることが大切なんです。そしてそこを今のOKラインとするのがベスト」。

スポーツでもそうだが、人間誰でも最初から10段の跳び箱は跳べない。そこで10段に挑戦し続けても失敗し「否定感」を積み重ねるだけで、ストレスになる。最初は確実に跳べる段数に挑戦し、最終的に10段に近づいていく。「肯定感」を積み重ねることで、「プレッシャー」というストレスを感じても結果が出せるようになるというのが、リコレクトの考えるOKラインメンタルトレーニングのあり方だという。

■感情はそもそもコントロールできないもの

次のストレスは、「緊張」である。後藤氏曰く、プレゼンテーションで失敗した人の事例を挙げて説明してくれた。

Aさんは会社の重大なプレゼンテーションに臨むにあたって、「スラスラと説明する。周りの人の反応を見る。資料に視線を落とさない」ことを心がけてプレゼンテーションに臨もうとした。上司からも「期待しているからな」と声を掛けられ、いつの間にか緊張というプレッシャーに押しつぶされていた。結果は失敗、「何も伝えられなかった」。それからプレゼンテーションというものが大嫌いになってしまった。

これも後藤氏は、「完璧なプレゼンテーション」にOKラインを設定してしまったことが失敗の原因であったと指摘する。資料に視線を落としても良いじゃないか、緊張して当たり前、という自分を受容することによって、OKラインを下げることをAさんに求めた結果、Aさんのトラウマとなっていたプレゼンテーションも上手くできるようになったという。

プレゼンテーションは、誰でもやる機会があるので、この変化は大きい。ここで大切なのは、「感情(この場合、緊張という感情)はコントロールできない。なら緊張に良いも悪いもない。当たり前のことだ。」と自分を受容することが最も大切なことと後藤氏は指摘する。

■「否定感」ではなく「肯定感」を持つことが重要

「現在のビジネスでは、結果がすべて、結果を常に求めるという風潮が強い」と後藤氏は語る。

もちろん目標を達成したりすることは重要なことだが、無理な目標をたとえ会社から設定されても、その目標に合わせて結果的にできていない状態でいるのであれば「否定感」を積み重ねるだけだ。もしも達成できていないのであれば、自分自身の「OKライン」を下げ、「肯定感」を持って取り組むことで、結果を出すことができる。

人間関係も同様で、好きだがつきあってもいない人にいきなり「結婚してほしい」といっても失敗するのは当たり前で、まず段階を踏むであろう。しかしビジネスでは、なぜかいきなり高い目標に囚われてしまう人が非常に多いと筆者も感じている。リコレクトの主張する、「段階を踏む」ということは遠回りに感じるかもしれないが、実は一番の近道であることが多いと筆者も感じた。


後藤 史さん(株式会社リコレクト メンタルトレーナー)
元女子サッカー選手。現役引退後メンタルトレーナーとして、各種競技の国内トップアスリートをメンタルサポートしている。講師として、丸の内朝大学などで講座を担当する他、ビジネスマンを対象としたリコレクト・メンタルスクール講師も務める。

取材協力:リコレクト

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