[其ノ一 株テクニカル編]バイオ株祭り、再び。年末ラリーを狙え!
政策の後押し、東証マザーズの出遅れ修正、信用期日到来…。バイオ株を狙うべき3つの理由について解説しよう。

秋から冬にかけての恒例のキーワードは?バイオ株祭り〞です。例年、年末年始に向けて中小型株の物色が非常に活況を呈しますが、特にバイオ株は秋口からにぎわう傾向があります。

昨年は、10月に京都大学の山中伸弥教授がノーベル生理学・医学賞を受賞。そこから年末年始にかけて、バイオ株ラリーが続きました。今年も日本人がノーベル賞を受賞……する期待は薄いかもしれませんが、私は次の理由から、バイオ株祭りの再現があると考えています。
?秋の臨時国会における規制緩和
?東証マザーズ指数の出遅れ修正
?信用買い残の整理一巡による需給改善

?は、臨時国会で薬事法が改正され、再生医療関連製品は今後、早期承認が進む見込みであることがポイント。また、政府は医療の研究開発の司令塔機能を持つ「日本版NIH」を設置するための法案を提出するもようです。その恩恵を受ける医療・バイオ株が、あらためて物色されるというシナリオ。

そもそも秋口は学会シーズンなので、バイオ株に関心が高まりやすい季節なのですが、そこに政策の後押しまであるということです。

?は、東証マザーズ指数が日経平均株価と比較して出遅れ感が強い点に注目しています。日経平均は9月中旬に1万5000円に接近し、5月につけた年初来高値の1万5942円まで、あと10%弱の水準まで迫りました。一方、東証マザーズ指数は800ポイント前後で推移していて、年初来高値の1083ポイントと比べると30%も下落したままです。この出遅れの理由は、マザーズの時価総額上位銘柄であるバイオ株の戻りの悪さが挙げられます。つまり、東証マザーズ指数の出遅れ修正が進めばバイオ関連株も上昇する可能性が高まるのです。

?は、東証マザーズ指数が5月に年初来高値をつけたのと同様、個別でもバイオ株は4〜5月上旬に高値をつけた銘柄が目立っています。5月までに積み上がった信用買い残は半年後に期日が来ますので、徐々に買い残が整理され、需給環境は改善に向かうことが予想されます。

下の表に挙げたのは、今後の活躍が期待される新興市場のバイオ株、新興市場以外の隠れバイオ株・各5銘柄です。これらの銘柄については、年末に向けてもうひと相場、狙えそうです!

新興市場の厳選バイオ株5

テラ(JQ・2191)
2999円(100株)
最低投資金額:29万9900円
年初来高値からの下落率:−41%

オンコセラピー・サイエンス(東マ・4564)
335円(100株)
最低投資金額:3万3500円
年初来高値からの下落率:−60%

UMNファーマ(東マ・4585)
3355円(100株)
最低投資金額:33万5500円
年初来高値からの下落率:−61%

ペプチドリーム(東マ・4587)
1万60円(100株)
最低投資金額:100万6000円
年初来高値からの下落率:−32%

リプロセル(JQ・4978)
2060円(100株)
最低投資金額:20万6000円
年初来高値からの下落率:−48%

東証1・2部の隠れバイオ株5

塩水港精糖(東2・2112)
296円(100株)
最低投資金額:2万9600円
年初来高値からの下落率:−36%

新日本科学(東1・2395)
1299円(100株)
最低投資金額:12万9900円
年初来高値からの下落率:−50%

大日本住友製薬(東1・4506)
1295円(100株)
最低投資金額:12万9500円
年初来高値からの下落率:−32%

富士フイルムホールディングス(東1・4901)
2266円(100株)
最低投資金額:22万6600円
年初来高値からの下落率:−10%

澁谷工業(東1・6340)
1824円(100株)
最低投資金額:18万2400円
年初来高値からの下落率:−31%

※株価は2013年10月8日現在。JQ=ジャスダック、東マ=東証マザーズ。

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小川佳紀(YOSHINORI OGAWA)
フィスコ 株式アナリスト

岡三証券を経て現職。相場概況から注目株まで、日本株全般から本誌に合ったネタを拾ってくれる貴重な存在。



この記事は「WEBネットマネー2013年12月号」に掲載されたものです。