知っておきたい! 医療費が安くなる3つのポイント

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医療費は制度が複雑なため、知識を知っているだけで医療費を安くすることができます。今回は、医療費を安くする3つのポイントを紹介します。

1. 大病院は特別料金がかかる

入院用のベッド数が200床以上ある大病院を、医師の紹介状なしではじめて受診すると、通常の医療費の他に選定療養費という特別料金を徴収されます。この特別料金は健康保険が適用されないため、全額自己負担となります。

料金は病院によって差がありますが。厚生労働省によると最低105円、最高8400円で、平均1998円となっています。

なぜ大病院では特別料金がかかるのか

日本では、受診する医療機関を患者が自由に選べるため、軽い症状でも大学病院などに行く人が多く、大病院で働く勤務医の過重労働の原因となっています。厚生労働省は、大病院では手術や化学治療など高度な医療を担当し、町の診療所は慢性期や軽症の患者の治療を行うなど、医療機関の役割分担を明確にする政策を進めています。そのため、初診で大病院に行くより町の診療所や中小病院に行ったほうが医療費は安くなる仕組みになっているのです。

2. 診察時間外は特別料金が加算される

病院があらかじめ決めている診察時間以外に治療を受けると、特別料金が加算されることを知っていますか? 深夜、時間外、休日に受診した場合も特別料金が加算されます。

3. 院内処方より調剤薬局のほうが高い

病院・診療所と調剤薬局では薬の処方にかかる技術料に、異なる価格が設定されていることを知っていますか? 患者にどんな薬を出すかを指示する処方料は、院内で薬を出すよりも、処方せんを書いて調剤薬局で薬を出してもらうほうが高くなります。

それ以外にも、調剤料、薬の飲み方の指導料など医療機関で薬を出してもらうとかからない特別な報酬も加算されるため、薬の価格は同じでも、支払う料金が増えてしまいます。

なぜ調剤薬局のほうが高いのか

日本では、薬の価格も、調剤薬局の報酬も、国が価格を決めています。薬の処方にかかる技術料が医療機関と調剤薬局で差があるのは、「治療をする医師」と「薬を調剤する薬剤師」に役割をワケ、薬剤師に薬の過剰投与や飲み残しの薬の管理をしてもらうことで、将来的に医療費を削減したいと国が考えているからです。

そのため、院内で薬を出すよりも、処方せんを書いて調剤薬局から薬を出すほうが、医療機関の報酬が高くなるようにして、医薬分業を進めています。薬の院内処方が減っていけば、医療費に差が出る制度は見直されると予想されますが、当面はこのままの制度が続くでしょう。院内処方されたらラッキーと思いましょう。

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