有名ホテルやデパートで次々に食品偽装問題が発覚していることについて、日本在住の中国人ネットユーザー・林萍在日本(アカウント名)さんが、中国の簡易投稿サイト・微博を通して伝えたところ、微博ユーザーからさまざまな反応が寄せられた。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 有名ホテルやデパートで次々に食品偽装問題が発覚していることについて、日本在住の中国人ネットユーザー・林萍在日本(アカウント名)さんが、中国の簡易投稿サイト・微博を通して伝えたところ、微博ユーザーからさまざまな反応が寄せられた。

 林萍在日本さんは、日本で問題になっている食品偽装の一例として、中国産のウナギを国産と表示した事例や、オージービーフを和牛と表示した事例を紹介したところ、微博ユーザーから「日本でも偽装があるなんて信じられない」、「日本人は良心を失ったのか」などといった驚きの声が寄せられた。

 しかし、多くの中国人ユーザーは「たいした問題ではない」と思ったようで、「こんなことで謝罪してたら、中国ではきりがない」などのコメントが寄せられた。それもそのはずで、「偽装と言っても、別にメラミンや下水油、発がん性物質が入っていたわけじゃないじゃないか」というコメントのとおり、中国における食品安全の問題は日本で相次でいる食品偽装問題とは次元が違うものばかりだ。

 そのため「日本人はまじめすぎる」というユーザーや、「わが国のレストランで日本の偽装レベルができていたら十分だ。少なくとも食べられるものを使っているんだから」というコメントもあり、中国人からすれば「偽装には当たらない」という意味なのだろう。

 また、「わが国では国産牛肉をオージービーフと偽装する」というコメントのとおり、中国では国産品に対する信用が極めて低いため、外国産と偽装するケースも少なくない。

 「偽装」「偽表示」「誤表示」など、表現や程度はどうであれ、実際の食材や産地がメニュー表記と異なっていたことは事実であり、どう弁明しようとも客を“騙した”ことには間違いない。日本は以前ほど中国における食の安全事情をとやかく言うことができなくなった。(編集担当:畠山栄)(イメージ写真提供:123RF)