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JR東日本はこのほど、社内での鉄道技術の継承を目的とした「技能教習所」の整備を今年度中に完了すると発表した。計画されている104カ所のうち、現在102カ所の整備が完了しており、残り2カ所も2014年3月までに完成する。

「技能教習所」は、鉄道固有の技術や技能を基礎から学ぶための訓練施設。鉄道車両のモックアップ(ドア開閉装置・ブレーキ装置など)や鉄道設備(軌道・分岐器・架線・信号設備など)を整備しており、「使いたいときに使える訓練施設」(JR東日本)として、実際の設備に近い環境を備えているという。計画的な訓練や業務での疑問を解消する場として活用されており、車両や設備の更新・鉄道技術の革新に合わせて訓練設備や訓練メニューの見直しを随時行うことで、技術の変化に対応する訓練を継続的に行っているとのこと。JR東日本の社員だけでなく、グループ会社ならびに協力会社の社員も利用可能。

同施設を整備した背景として、若手社員が実際に作業を経験する機会が少なくなっていることに加え、ベテラン社員の大量退職時期を迎えていることが挙げられる。同社はこれまで、既存の研修センターや訓練センターなどを活用して社員教育や訓練に取り組んできたが、いままで以上に効率的かつ効果的に技術・技能を継承する体制づくりが求められていると判断。次代を担う社員にベテラン社員の技術や技能を円滑に継承するための設備として、2010年度から「技能教習所」の整備に取り組んできた。

東京支社14カ所、大宮支社17カ所、横浜支社11カ所など、各支社管内に複数の技能教習所を設置し、保線・土木・電力・車両など鉄道技術全般の継承に努めている。

(佐々木康弘)