最近、韓国のインターネット上で「18番」が話題になった。日本で「十八番」は、「じゅうはちばん」、「おはこ」と呼ばれ、自分が得意とする芸や歌のことを指す。韓国でも「18番」は同じように認識されており、特に自分が得意とする歌、“持ち歌”を指す言葉として広く浸透している。(イメージ写真提供:123RF)

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 最近、韓国のインターネット上で「18番」が話題になった。日本で「十八番」は、「じゅうはちばん」、「おはこ」と呼ばれ、自分が得意とする芸や歌のことを指す。韓国でも「18番」は同じように認識されており、特に自分が得意とする歌、“持ち歌”を指す言葉として広く浸透している。

 18番がなぜ韓国でも日本と同じような意味を持つようになったのか。それは、日本から韓国に伝わった言葉だからだ。そもそも十八番は、歌舞伎の七代目市川團十郎が、初代市川團十郎、二代目團十郎、四代目團十郎が得意としていた荒事の演目18種を選んで「歌舞伎十八番」としたことに由来する。

 だが、日本が発祥だということを知らずに「18番」を使用する韓国人はとても多く、「なぜ持ち歌を18番と言うのか」といった質問はよくネット上に書き込まれる。最近もあるネットユーザーが疑問を投じたことで話題を集め、真実を知ったユーザーらが驚きを示していた。

 韓国人ブロガーのファン代理(ハンドルネーム)さんも最近由来を知った。自身のブログに「“数字18の秘密”あなたの18番は?」と題したエントリーを投稿し、日本から伝わった言葉であること、歌舞伎が由来であることなどを説明した。

 その上で、「18」を韓国語で話すと韓国では悪口になることも紹介。「そのまま18(シッパル)と言うと悪口になるが、人や物を数える時に18番と言うと18番目ということになる」と述べ、韓国では18の使い方に注意が必要であることを説明した。

 さらに筆者は、カラオケに行けば愛唱曲(よく歌う曲)を意味すると紹介。ただ日本から伝わった言葉であることから、自身は今後、カラオケで18番という言葉は使わない予定だと述べた。ブログでは最後に「独島(竹島の韓国呼称)は韓国領!! ありがとうございます」と記し、数字18番に関するエントリーを締めくくった。(編集担当:唐沢有奈)(イメージ写真提供:123RF)