今月注目!経済の言葉「秋の学会シーズン」
東京オリンピック決定で盛り上がり、日経平均は今年の高値1万5942円に向けて上昇中!建設を筆頭にオリンピック関連株が好調だが、もちろん上がる株はほかにも多数ある。今月も材料満載のとっておき銘柄をお届け!

東京オリンピック開催決定で建設・不動産関連を筆頭に株価は息を吹き返しましたが、今年の「スター」と言えばなんといってもバイオ関連株♪

思惑と期待で実体のない相場だっただけに5月下旬以降は激しく下げましたが、秋めいて来た最近は底堅く、反転の兆しが感じられます。その要因は「秋の学会シーズン」。

実は去年のバイオ関連相場の火付け役ともなったのが、この秋の学会!

山中教授がノーベル賞を取ったことで一躍バイオ関連株に脚光が集まったのです。

今年はまず、10月7日にノーベル賞各賞の発表があり、その後、医学・医薬の分野でさまざまな研究発表が12月14日まで行なわれます。

そのなかで注目なのは、この3つでしょう。?再生医療、?遺伝子治療、?樹状細胞ワクチン療法。?は失われたIPS細胞を作製し、身体の細胞・組織・機関の再生や機能回復を可能とするもの。?の遺伝子治療は、病気を治すために役立つ遺伝子を投与して、直接遺伝子に働きかけるというもの。?の樹状細胞ワクチン療法は、がん患者の血液に含まれる免疫細胞の一つである「単球」を取り出し、活性化培養してから患者に戻す治療法の一つです。

国内で死亡率トップの病気はがんです。日本では積極的治療(抗がん剤など)ができなくなった場合、患者に残された道は痛みを取るだけの緩和治療(ホスピス)しかないと思われていますが、実はその間にあるのが再生医療や遺伝子医療などの新技術です。

経済産業省は2月の時点で再生医療の世界市場(2012年時点で1000億円)が2030年には12 兆円、2050 年には38 兆円に膨らむと予測。夢から現実へと動き出しているだけに、今秋の学会も目が離せない雰囲気ですね♪

ちなみにバイオ関連の代表銘柄としては、リプロセル、タカラバイオ、ジェイテック、セルシード、3Dマトリクス、ナノキャリア、テラやメディネットなどです。

若林史江(わかばやし・ふみえ)
株式アドバイザー、徳山大学経済学部特任講師

この連載では経済を背景に移り変わる金融用語を、できるだけわかりやすく紹介していきます♪



この記事は「WEBネットマネー2013年12月号」に掲載されたものです。