みのもんたは“バカ親”なのか?家族心理の専門家に聞く
「厳しく育てすぎた」――みのもんたさんが10月26日の謝罪会見で、次男について語った言葉です。これに対して「ウソだ、ひどく甘やかしていた」と書く週刊誌が続出、さらにみのさん自身が週刊誌等で反論しまくるなど、まだまだ沈静化しそうにありません。

 一連のみのもんた騒動を「親子の問題」として考えたとき、どう見ればよいのでしょうか?

 そこで、家族心理に詳しいカウンセラーの木附千晶さんに、話を聞いてみました。木附さんは、精神科医の斎藤学氏が設立した「アイエフエフ」で、さまざな家族の相談にのっています。「報道しか情報がないので、断定はできませんが」という前提で、謝罪会見や一連の騒動を読み説いてもらいました。

◆厳しすぎた? 甘すぎた?

 みのさんは会見で「私は殴るタイプなんです。嫌なら出て行け、そういうタイプの父親です」「何でも話せる親じゃなかった」と言っています。

 でも一方で、次男が慶応高校でなぜか学ランを万引きして停学になったとき、みのさんが尻拭いをして退学をまぬがれた、という報道もあります。就職の際には日本テレビ社長に口利きをしているし、みのさんの会社所有の“豪邸”に次男を住まわせてもいます。

 果たして、父親として厳しすぎたのか、甘すぎたのか?

「そもそも『厳しい』とか『甘い』という表現がおかしいですよね。重要なのは、何が子供のためになるのか、子供が生きていく力をつけるために親は何をすべきか、ですから。

 みのさんは、厳しいというより、子供をずっと支配してきたんだろうな、と思います。家で父親が君臨して、みんなが父の顔色をうかがうような。DV家庭によくあるパターンです。

 ただでさえ、ビッグな父親の子供は大変なんです。子供はどこかの段階で、父親を“壊して”乗り越えるものですが、次男はそれができないまま大人になってしまったのでしょう」(木附さん、以下同じ)

 その次男が、31歳になって窃盗未遂事件を起こし、父親の人生を“壊して”しまった。お金に困ってるわけがないのに、なぜ窃盗なんかしようとしたのか……。

「結果的には、父に対する“復讐”ですよね。本人は自覚してないでしょうが、人間は理由のない行動は取らないものです。高校時代の万引などにしても、彼としては、頑張って何度も反抗したんでしょう。

 若いうちに『もう親父の顔も見たくない』といって自分で生きていけばよかったのですが、次男にはその力も勇気もなかったんだと思います。

 親に反抗し、怒ったり、状況によっては恨むことは、とても大切。ところが、恨みはあるのに、その親に助けられてしまったりすると、子供にとってはキツいんです」

◆会見の印象は「子どもを見ていない」

 謝罪会見に対して、木附さんが持った印象は「子どもを見ていない」ということ。

「たとえば、次男への思いを聞く質問の流れで、『警察に捕まる窃盗未遂という漢字を見ると非常に恐ろしいなぁ、怖いなぁ、法を犯すというのはこういうものなのかなぁ』と答えてますね。他人事みたいですよね。

『息子はそんなところまで追い込まれていたのか』というような、息子の気持ちをおもんばかるフレーズが、会見を通して出てきていない。

 そして『一人でどう立ち直っていくか見守りたい』と。『一人で』ですからね。この期に及んで、まだ子どもに寄り添おうとは思わないんだ?と思いました」

 事件後、一度だけ次男の自宅に行ったが、「手をついて謝った息子が何か言いかけたけれど、無視して5分で帰った」と明かしたみのさん。事件後に一度も直接話していないとは、やはり異常に思えます。

 一方で、事件当初みのさんが言っていた「成人した子どもの責任を親が取る必要はない」という主張に対しては、どうでしょうか?