一般社団法人日本流行色協会(小町谷朝生理事長)は、さる11月1日、東京・神保町の同協会会議室において記者発表会を開催、レディスウェア、メンズウェア、プロダクツ&インテリアにおける「2014年春夏JAFCAファッションカラー」を下記のように発表した。

【レディスウェア】カラーテーマは、「“Quest”/探求、探索」。変化が早い不安定な社会状況の中、使い易く現実感がありながら、幸せな気持ちになれたり、新鮮な驚きがあったりする、感性に訴えかける色が求められるとのこと。カラーグループについては、Quest forと続くテーマ名のもと、それぞれの世界観を探求し、新たな色のステージを切り開いていく方向性が見えるという。
(1)For modernity(モダンの追求)・・・上質なホワイト、カラードホワイト、ブラックのモダンでスタイリッシュなムード。ミニマルでシンプルなカラーとスタイルに、サーフィンなどスポーツ感覚を加えて新鮮に。
(2)For motion(行く先を求めて)・・・ビビッドカラーを中心にしたグループ。光の効果を加えて、さらに明るく活動的なイメージを演出する。
(3)For scent(香りを探して)・・・花咲く季節を迎えた喜び、さわやかな華やかさ、その香りを感じさせるような淡いパステルカラーのグループ。内側から光を発するようなマットの光沢の質感が新しい。複雑な光沢を持つシルバーをアクセントにしている。
(4)For the depths(深みの探索)・・・民族、文化が混じり合って生み出されるエネルギー、身体の底から湧き出るリズムを感じさせるディープ〜ダークカラー。配色もコントラストをきかせる。【メンズウェア】カラーテーマ「Light in August/8月の光」は、米国の作家フォークナーの長編小説に由来。国際流行色選定機関インターカラーによる2014春夏の予測において、各カラーグループに共通して、「光」「水、液体」のイメージが重視され、光沢感やぬめり感のある新しい素材感をともなう素材での活用が推奨されていることを承け、JAFCAのメンズカラーでは、清涼感のある方向性を継承しつつ色味を強め、「光」の効果を意識したカラーを選定している。
(1)Refreshing(みずみずしい)・・・さわやかなパステルカラーのグループ。光沢感をともなう素材や透ける素材での活用を推奨。
(2)Incarnate(肉色の)・・・レッド系のウォームカラーで構成されたスキンカラーのグループ。シルキーな光沢感をともなうような素材での活用が新鮮。
(3)Ragged(風に晒された)・・・今季のベースカラーとしてトップトレンドに位置付けられるグループ。グレー、グレージュを中心にグレイッシュカラーを交えて構成。風雨に晒されたかのような「色落ち感」がポイント。
(4)Glittering(きらめく)・・・シャイニング素材やハイテク素材で活用される蛍光色とメタリックカラーによる強いアクセントカラーのグループ。

【プロダクツ&インテリア】 カラーテーマは「咲きにほふ」。グローバル化が進む中、日本特有の文化を発信したいとの思いが込められている。本来「にほふ」の意味には、「美しい色彩に輝く」と、「芳香がする」という二つがあり、いずれも隠れた意味として「生きる」というニュアンスを持っているという。「咲きにほふ」には、花の一生を歳時記にたとえたものとなっている。
(1)花つぼむ・・・ブルー系、グリーン系にニュアンスのある白と黒を加えたグループ。自然を感じさせる色だが、あえて人工的、モダンな表現がオススメとか。
(2)花ひらく・・・春の花畑を思わせるカラー。優しい香りにうっとりする気分、光に満ちた空間で心身を開放する感覚を表現する。
(3)花咲きほこる・・・夏の太陽の下、命を謳歌するように咲き乱れる花を想像させるグループ。思わず走り出したくなるような、ウキウキ、ハツラツとした気分を表現している。
(4)花咲きそろふ・・・満開を迎えた花、実を結ぶ花、次に咲く日を思いながら静かに咲く花、成熟と深みを感じさせるカラーで構成したグループ。蝶やトンボの羽を思わせるような、軽やかで精妙、繊細に表現したい。