代表的なのは京成電鉄、デジタルガレージ…。土地持ちならぬ「株持ち銘柄」を狙え!
東京オリンピック決定で盛り上がり、日経平均は今年の高値1万5942円に向けて上昇中!建設を筆頭にオリンピック関連株が好調だが、もちろん上がる株はほかにも多数ある。今月も材料満載のとっておき銘柄をお届け!

株価が底を打ち、投資家の注目を集めているのが「株持ち銘柄」。保有株の含み益が株高材料になる銘柄だ。代表例が京成電鉄。オリエンタルランドの発行済み株式数の約2割を保有し、ディズニーリゾートの人気が京成電鉄の持つオリエンタルランド株の含み益を膨らませる。安田倉庫のように、保有するヒューリック株が安田倉庫本体の時価総額を上回る例もあり、出資先の株高が株価上昇要因になっているのだ。米国ツイッターやカカクコムに出資するデジタルガレージも株持ち銘柄である。

ただ、例外もある。豊田自動織機はトヨタ自動車をはじめグループ各社の株を持つが、売却は現実的ではない。PBR(株価純資産倍率)では、割安状態が解消しないだろう。

河合ウオッチャー達憲のそのとき株は動いた!

オリンピック東京招致成功によって、9月9日から、タケエイの急反発劇が止まらない。そもそもオリンピック開催決定という好材料がなくても、今期・来期の経常利益は前期に続いて連続過去ピーク益更新予想。オリンピック期待が株価の追い風になったことは間違いないが、東日本大震災(2011年3月11日)以降、株価は一度もそのときの水準を割り込んでいない。直近の安値は昨年9月の472円。その後は典型的な下値切り上げ型で推移している。今年5月に1600円(約3.5倍高)をつけた後はさすがにいったん調整に入ったが、8月21日の安値1217円からリスタートを切っている。招致成功後の9月17日には一時1745円をつけた(わずか18営業日で43%高!)。それでもPER(株価収益率)は17倍台。高収益を背景に割高感は小さい。

タケエイの最大のメリットは廃棄物の回収・処理が柱であることだ。復興事業の需要は衰えを見せないし、東京ではオリンピックに向けた建築物のスクラップ&ビルドはこれから始まる。取引先を見ると大手ゼネコン4社や戸田建設、東急建設などオリンピック関連の代表銘柄がズラリ。どのゼネコンに受注が下りてもタケエイの出番が控えているのだ!

最終的な目標株価は2007年7月の過去最高値の3000円台だが、今期はまず2000円超えを目指したい。

河合達憲(かわい・たつのり)
カブドットコム証券 チーフストラテジスト

毎週火曜のネットセミナーが大人気。TV・ラジオにレギュラー多数。大阪国際大学の講師にも登壇。最新刊『株の五輪書』(マガジンハウス)。




この記事は「WEBネットマネー2013年12月号」に掲載されたものです。