織田裕二の人気凋落が激しい。
 このままではかつての勢いを取り戻すことは難しい、との指摘が日増しに増えている。

 こうした声が出るのは昨秋、織田が出ていたサンヨー食品の生麺CMの“看板”の座を、今年は堺雅人に奪われたからである。
 サンヨー食品は昨年9月、織田を起用した『麺の力』のCM会見を開催した。当時は、役所広司が出ていた『正麺』(東洋水産)が発売1年で2億食も売れる生麺ブーム。それに対抗する形で出したのが『麺の力』だった。

 CMでは台本なし、織田は自由に食べて、実感、リアリティーにこだわったドキュメント風の作りになっていた。1回目が昨年9月、2回目が昨年11月に放送されたが、あまり効果はなかったようだ。織田がCM会見に欠席し、話題性に欠けたのも売れ行きが伸びなかった原因ともいえよう。ゆえに今秋CMが流されるかどうかは未定という。
 「堺が今秋出たのは『頂』という即席生麺。会見にもこまめに出て、麺をすすっていた」(CM業界事情通)

 織田も会見を欠席せず、堺のようにこまめに出ていれば、次回も“看板”の座におさまったはずだ。第一、CMに出ているタレントが会見に出ないのはおかしいというしかない。
 織田の人気のなさは、ドラマにも表れている。今年4月から6月まで放送された『Oh My Dad!!』(フジ系)は全11回平均9.2%と低迷した。
 亀山千広社長と『踊る大捜査線』シリーズをともに製作してきた関係から、企画を持ち込み実現させたというが、もう次はないだろう。

 今や犬の着ぐるみを着た不動産会社のCMしか織田には残されていない。あまりにもピーク時との落差が激しい織田に、救いの手を伸ばす人たちはいるだろうか。