投資情報会社・フィスコ(担当・村瀬智一氏)が、株式市場の10月28日〜11月1日の動きを振り返りつつ、11月5日〜11月8日の相場見通しを解説する。

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 先週の日経平均は上昇。先週末の400円近い下落の反動もあり、週初は自律反発狙いの買いが入った。その後も米国市場の上昇や主要企業の決算期待もあり、週半ばには14500円を回復する局面をみせた。

 しかし、ガンホー<3765>が決算を機に成長鈍化懸念から急落し、ガンホー・ショックによってソーシャルゲーム関連などへ売りが波及。さらに、アベノミクス効果で期待感が高まっていた主要企業についても下方修正が散見されるなか、市場心理を冷ます格好に。先物市場での断続的な売りによって、週後半は不安定な相場展開となった。

 景気回復や為替の円安など、アベノミクス効果によって上方修正を発表する企業が相次いでいる。しかし、期待感が先行していた主要企業にコンセンサスを下回る状況や下方修正がみられ、投資家心理は一気に冷え込んでしまったように映る。また、ガンホーの急落が一気にソーシャルゲーム関連への狼狽売りに波及しており、一気に需給環境が悪化してきている。

 引き続き決算発表が本格化するなか、方向感の掴みづらい相場展開になりそうである。中小型銘柄などは好決算を素直に好感する流れになるとみられるが、主力の大型株については余程のサプライズがない限り、利益確定の流れに向かわせそうである。

 また、5日からは空売り規制が緩和される。これまで相場の下落に歯止めをかける対策としての規制であったため、正常化に戻る点ではいいことである。ただし、現在の不安定な状況のなかでは、売りからのトレードがしやすくなると考えられ、足元でトレンドが崩れた銘柄などへは、押し目局面でのリバウンド狙いよりも、戻り待ちの売りが優位になりそうだ。

 米国では雇用統計の発表が予定されている。弱い内容は織り込み済みであり、再び量的緩和政策の縮小時期がさらに先送りされるとの見解ともなれば、ドル安・円高傾向が強まるだろう。輸出企業の円安メリットが後退し慎重な見方が高まるなか、空売り対象にもなりやすい。仕手系色の強い低位材料株などには、需給変動を想定した思惑的な動きもみられよう。

 もっとも、短期的な資金流入が中心と考えられ、踏ん張りが見られるようなら、その後の踏み上げ相場に発展する可能性はある。先週の値動きを見る限りでは、ソフトバンク<9984>辺りには新規売りが入りやすいが、踏まされるパターンか。