映画で描かれる宇宙ゴミ問題、“危機的状況”が現実になる可能性も?

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サンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニーが出演するスペース・サスペンス・エンターテイメント超大作「ゼロ・グラビティ」。物語の冒頭、突発事故が発生するシーンが描かれるが、その要因は世界的な問題となっている“宇宙ゴミ(スペースデブリ)”だ。

過去のミッションでの廃棄物や、運用停止の衛星によってできる“宇宙ゴミ”と、人工衛星がもし衝突したら……。その連鎖反応が、一瞬のうちに大惨事を引き起こすというアメリカ航空宇宙局(NASA)の仮説“ケスラー・シンドローム”に着想を得て本作は描かれている。そして11月上旬には、この問題が現実のものになるかもしれない。

欧州宇宙機関が、地球の重力場を観測するために2009年に打ち上げた人工衛星「GOCE」(ゴーチェ)が、燃料切れで落下する可能性があると発表したのだ。

10月26日までに停止後、衛星は高度を維持できなくなり、およそ2週間で大気圏に再突入する。また、衛星運用責任者のクリストフ・シュタイガー氏によると、燃料が切れた「GOCE」は、40〜50個の破片となって総計250キロが地球に落下する見込みだという。

“宇宙ゴミ”は国際問題として大きく注目されており、宇宙飛行士や衛星たちは、その脅威に曝されている。これらの人工衛星を正しく処分しなければ、映画のような危機的状況がおこる確率もゼロではないのだ。

地球の上空60万メートルに無限に広がる、音の無い世界。温度は摂氏125度からマイナス100度の間で変動し、気圧もなく、酸素もない。「ゼロ・グラビティ」は生命が存在することが許されない無重力の宇宙空間を舞台に、突如放り出されてしまった人間に襲いかかる究極の絶望と、その中で生を渇望する強きヒロインの全身を貫くような感動のドラマ描き出した。

そのリアルさに、アポロ11号乗組員バズ・オルドリン氏も「無重力のリアルな描写に感心させられた」と絶賛。1966年にジェミニ12号で最初に宇宙遊泳を行ったひとりであるオルドリン氏は、69年のアポロ11号ではニール・アームストロングに続き、月面を歩いた2人目の人物として知られている。地球がクリアに見える点、宇宙飛行士同士がジョークを言い過ぎている点を指摘しながらも、かなり正確な描写であると太鼓判を押した。

全米では10月4日、3,575のスクリーンで公開され、10月公開作品の歴代オープニング新記録を樹立。1週間で世界興行収入1億ドルを突破し、現在までに世界興行収入は3億6,400万ドルを突破した。世界各国で大ヒット中の本作、日本では12月13日(金)に全国ロードショーとなる(3D/2D同時公開)。