初土俵から史上最速の3場所で幕内に駆けあがり、大相撲界の期待を一身に集めている遠藤(22、追手風部屋)。新入幕の秋場所は左足首を捻挫して14日目から休場し、まだプロの水になじみ切っていないひ弱さも感じさせたが、それでも9勝5敗1休という成績は立派。場所中も館内のあちこちから黄色い遠藤コールが沸き起こるなど、かつての若貴フィーバーを彷彿させる人気が目を引いた。場所後もファンの注目度はうなぎ上りだ。
 「男ばかりの大相撲界に最も縁遠かったのが女性誌なんですが、秋巡業では遠藤を取材にやってきて、本人はもとより、大相撲関係者も驚いたり喜んだりしていました。若貴以来、女性誌の取材はほとんどありませんでしたから。遠藤の周りはいつもサインを求めるファンが群れ、巡業初日だけで300人以上にサインした、と付け人は話しています。まさに久々に出現したイケメン逸材と言っていいでしょうね」(協会関係者)

 このことを肌で感じているのは、最も身近にいる力士たち。期待の星イコール、自分たちの座を脅かす存在でもあるからだ。
 秋巡業でも、どこかに弱点はないか、どんな手応えか、それこそ鵜の目鷹の目で探る姿が見られた。茨城県の土浦巡業では、時天空が強引にぶつかり稽古に引っ張り出している。
 「時天空からは、その前日も稽古相手に指名されています。このときは断ったんですが、さすがに2日連続は拒否できなかったんでしょう。稽古が終わった後、左足首をさすりながら『まだ(稽古は)早かったかも』と顔をしかめていました。これからも、こういう場面が増えるんじゃないでしょうか」(担当記者)

 出る杭は打たれる。それにどう耐えるか。遠藤の試練は続く。