月間利用者数約4889万人、月間総ページビューは約11億3008万(2013年9月末時点)を数える大人気口コミグルメサイト「食べログ」。多くの人が利用しているが、口コミの信頼性についてまた疑問の声が上がっている。

きっかけは、お笑い芸人千原ジュニアさんがテレビ番組でした発言だ。

たむけんも「見んの嫌やねん!怖いねん!」

千原さんとお笑い芸人のケンドーコバヤシさんがトークを繰り広げる読売テレビの深夜番組「にけつッ!!」2013年10月22日(関東では10月28日)放送回に、ゲストとしてお笑い芸人のたむらけんじさんが登場した。

たむらさんが焼肉店を経営しているということもあり、話は飲食店に及んだ。千原さんが「大変やなお店も。ホンマ大変やと思うわ。お客さんも色んな人おるから」と言った上で、「今あんなんもあるやん。食べログとか」と、食べログに言及した。

「見ると点数付いてるやん。例えば自分が行ってるお店何点ぐらいなんやろうとか、すっげー美味しい店あんねん、すっごい美味しいねん。見たら、2.9とか」と、自分が好きな店があまり高評価ではなかったという。「めちゃくちゃ美味しいねん。そんな低いのあのお店?と思ってコメント見たら、他の人めっちゃ高いねん。(低評価は)1人の人で。『行ったら、料理、お酒は美味しかったけど、隣のお客さんの香水がキツすぎた。そのことに関してお店の人は何も言わない。こんな店もう2度と行かない!0!』とかさ。お客さんの香水は知らんやん!」と、不当と思えるような理由で低評価が付けられていることに疑問を示した。

たむらさんは千原さんの話に終始「わかります、わかります」といった調子で、「大体口コミ50件ぐらいの3.6(点)が一番美味いです」と独自の食べログの見方を語りつつ、「見んの嫌やねん!怖いねん!」と、自身の店の口コミはあまり見たくないとの気持ちも明かしていた。

独自算出の「食通度合い」も信頼性につながらず

食べログで各店に付けられる点数は全レビューの採点の単純平均ではなく、独自の算出方法で決めた各レビュアーの「食通度合い」によって付けられている。「食通度合い」が高い、例えば多くの店に口コミを投稿しているレビュアーの採点が大きく影響し、「食通度合い」が低い、例えばサクラとして登録し1店しか評価していないレビュアーなどの採点は反映されないようになっている。千原さんが話した店については、この「食通度合い」が高いレビュアーが低評価を付けていたと考えられる。

しかしこの算出方法を疑問視する声は少なくない。食べログの機能改善要望を書き込む掲示板には、11年9月に「総合点数が2.92点になっているが、2.5点を付けた1人を除き全員が3.5点以上を付けている。2.5点を付けている人は1000軒以上口コミを投稿しているが、1人のヘビーレビュアーによって他多数のレビュアーの口コミがないがしろにされている」との指摘が書き込まれている。

今回の千原さんの発言を受けて、ネット上では「これすごいわかる。私の好きな店もあんまり高くないんだよな」「今さら??点数よりも内容を見る。食べログに限らず口コミを参考にするときの基本だと思うが…」「人により、嗜好や味覚違うからね 店を捜すには利用するけど、評価は当てにしないのが、常識」など、やはり食べログの採点や評価への疑問や、信用できないという声が上がっている。

自著やブログ、ツイッターなどでかねてから「食べログに惑わされてはいけない」という主張を繰り返している、覆面・仮名のレストラン批評家、友里征耶(ともさと・ゆうや)さんも、「所詮素人のレビュアーの評価だし、独自の算出方法というのもよくわからない。運営が商売としてやっている時点で公平性が期待できるわけがない。食べログの採点は真に受けるようなものではない」と批判した。たむらさんの「口コミ50件の3.6点が美味い」発言に対しても、「全くそんなことはない」と否定した。

友里さんは高評価が付けられた店に出向き、「実はまずい、やっぱりダメだった」という批評を展開するために食べログを利用することもあるというが、一般の消費者は「食べログは店の検索に使う程度で十分」とのことだ。