アンダーカバー高橋盾やファセッタズム落合宏理が受賞「毎日ファッション大賞」表彰式

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 2013年度「毎日ファッション大賞」の表彰式が10月29日、日本橋三井ホールで開催された。31回目となる今年の大賞は、「UNDERCOVER(アンダーカバー)」のデザイナー高橋盾。鯨岡阿美子賞はフォトグラファー大石一男とファッション週刊紙「WWDジャパン」および「WWDビューティ」元編集長で3月に逝去した山室一幸、そして話題賞に東レ「シルック 50周年」、特別賞に ISSEY MIYAKE INC.のアクセサリーブランド「BAO BAO ISSEY MIYAKE(バオ バオ イッセイミヤケ)」と織物製造業みやしん元代表の宮本英治がそれぞれ受賞。式後に行われた記念パーティーでは、新人賞・資生堂奨励賞を獲得したデザイナー落合宏理が手がける「FACETASM(ファセッタズム)」による2014年春夏コレクションのファッションショーが開催された。

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 年間を通じてファッションの文化活動のなかで成果をあげた人や団体に与えられる大賞に輝いた高橋盾は、1990年に「UNDERCOVER」を立ち上げ、東京で10年とパリで10年以上のコレクション発表を重ねてきた。「毎日ファッション大賞」では1997年に新人賞・資生堂奨励賞、2001年に大賞を受賞しており、複数回の受賞は川久保玲、三宅一生、山本耀司に次ぐ3人目の快挙。表彰を受けて高橋盾は「自分にしかできないクリエーションを、パリ基準で発信し続けたい」とコメントした。新人賞の落合宏理は1977年生まれ。2007年に立ち上げた「FACETASM」は2012年春夏シーズンから東京でランウェイショーを開催している。「独自の世界観を表現し勢いを感じる」などの理由から受賞が決まった落合宏理は「これからも世界で戦える意思を持って活動していきたい」と話し、資生堂からは奨励金100万円が贈られた。

 鯨岡阿美子賞を受賞した大石一男は、30年以上に渡り国内外のコレクションを撮り続けてきた功績が讃えられた。日本人カメラマンとして「差別や嫌がらせを受けることも少なくなかった」という時代を経て、2010年に撮影した最後のパリコレクションでは、これまでライバルだったカメラマンらからシャンパンの祝福を受け「真ん中の撮影場所を空けてくれて涙が出た」というエピソードが語られた。同じく長年にわたり、ジャーナリストとして世界各国のファッションシーンの最前線を取材してきた山室一幸と同時受賞。話題賞の東レ「シルック」は、「シルクを超える素材」として国内外で評価を得ていることから選出された。「BAO BAO ISSEY MIYAKE」は「日本が世界に誇るプロダクト」として認められ、またみやしんの後を継いだ文化・ファッションテキスタイル研究所の所長を務めている宮本英治は「高度な技術で素材開発に取り組み多くのデザイナーを支えてきた」ことから特別賞を受賞した。