世界最大の証券会社だったメリルリンチで、トップランクの営業成績を収めた経験を持つ国際金融コンサルタント・菅下清廣氏の事務所には、連日のように、当時の同僚たちから連絡が入っている。彼らは巨額のマネーを運用する外資系ファンドマネージャーだ。

「日本株に興味がある。ミスター・スガシタにぜひレクチャーをお願いしたい」

 現在、日経平均は1万5000円の壁を前に膠着状態。だが、国際金融の最前線にいる菅下氏は「日本株は強気」と予測している。以下、菅下氏の見立てを紹介しよう。

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 私が日本株を強気に見ている理由を挙げます。

 投資家の中には、「株価は昨年から倍になった。高値圏にあり、投資妙味は薄い」と判断している人も多い。しかし、国際金融の第一線にいるファンドマネージャーたちはそう考えていません。それどころか、長年にわたるデフレの影響で、日本株はいまだにバーゲンセール中と見る人は多い。

 世界の先進国の株価を見てください。アメリカ株は9月に史上最高値を更新しました。ドイツ株も現在、最高値を更新中です。

 その背景には、アメリカの金融緩和縮小の観測と、中国の消費力の減速の影響で、BRICsなどの新興国からマネーが流出し、先進国に環流しているという事情があります。

 一方、日本株は1989年12月の3万8915円の史上最高値に、まだ遠く及んでいません。外資系ファンドは、世界で最も技術力が高く、投資環境が安全な日本の株式市場も史上最高値を狙って当然だと考えています。

 私はかつてメリルリンチ証券でトップセールスを記録したことで、世界中でファンドマネージャーとして活躍する元メリルリンチの同僚らから、一定の信頼を得ています。以前から日本株についての情報を尋ねられることはありましたが、今年に入ってからその頻度は約10倍になりました。

 日本株の上昇を支えるのは、海外投資家の旺盛な投資マネーです。彼らは今年5月までの上昇一辺倒の相場が止まっても、まだ相当な投資意欲を持っています。

 ただし、外資が狙う日本株の分野は様変わりしました。今春までは、それまでの過度な円高でダメージを受けていた自動車や機械などの輸出関連株、特にトヨタなど国際優良株(大型株)がメインターゲットでした。

 しかし、最近は私のところに、こんな問い合わせが相次いでいます。

「東証1部上場の企業ではなく、新興市場に上場している中・小型の成長株の動向をレクチャーしてほしい」

 このところ、外資系ファンドは、日経平均株価の算出の元になる大型銘柄ではなく、新興株に触手を伸ばしています。彼らの動かす資金はケタ違いで、しかも時価総額の小さい中小型株は株価が変動しやすい。来年に向けて、IT銘柄やバイオ関連、新興の不動産銘柄の中から、数倍、十数倍と株価を伸ばすものが出てくるというわけです。

 具体的な銘柄については紙幅がないので割愛しますが、興味のある方は11月半ば発送の投資情報CD『スガシタレポート』を参考にしてください。

 投資は人よりも先に手を打った人の勝ちです。いままさにそのビッグチャンスが到来しているのです。ただし、中・小型株はハイリスク投資であることにも注意してください。

※週刊ポスト2013年11月8・15日号