米国メディア「DAILY TIMES」の「FOUR CORNERS NEWS」で、「レイキ(Reiki)」が紹介された。

 「レイキ」とは、日本発祥の民間療法の一種である「臼井靈氣療法」が元になったとされている。大正時代に生まれた手当て療法で、日本では実践者が減少していたが、欧米などでは根強い人気がある。そのため、「Reiki」という単語は、欧米での認知度の高さから、英語の辞書に収録されているほどだという。

 記事では、米コロラド州ブルームフィールドにオープンした「Pure Energy」で行われているレイキ治療と、レイキ治療を行う米国人女性を紹介。そこで行われているレイキ治療は、「エネルギー移動に焦点をあてたスピリチュアルな療法」だと説明した。

 施術者の手のひらからエネルギーが流れることをレイキと呼び、そのエネルギーを使って人を癒やす。効果は、生命の活性化や体内のエネルギーバランスの調整などとされ、即効性の治癒力よりも、リラックス効果が認められているようだ。

 記事によると、施術を行う女性は、「横たわった患者の頭のすぐ横に座り、手をその頭の上へとかざす。そして、エネルギーを調整し始める」という。「時に、彼女の手は熱く脈打つようになる」とも解説した。

 そして、1時間におよぶ治療の間、彼女の手は患者の体の中でも痛みやストレスのある場所に焦点を絞り、重点的にレイキ治療を行う。「治療を必要とする場所は、聞きただすまでもなく、感じとることができる」と説明されている。

 その女性は、自身でも「10年ほど前にレイキを初体験し、まるで水かキラキラするものを振りかけられたように感じ、レイキを学び始め、その後、三段階の伝授レベルを全てクリアし、今、自身のビジネスへと乗り出した」という。

 記事では、発祥地である日本以上にレイキが浸透している様子がうかがえる。また、レイキを学ぶ人の共通点として、自分自身がレイキを体験し、その効果を体感するとともに、「誰かをリラックスさせたい」、「誰かを心地よく感じさせたい」というように他人を助ける気持ちを持つようだ。

 その効果に科学的な根拠はないとされているが、人を癒やしたいという気持ちのこもった「手当て」には、目には見えない人の温かさがあるのも確かだろう。(編集担当:佐藤あきこ・山口幸治)