ドコモのコラボスマホは売れているのか? 台数限定は30,000台が一つの目安

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国内向けのスマートフォン(スマホ)では、ブランドやキャラクターとのコラボレーションモデルが発売されています。特にNTTドコモは、従来型の携帯電話の頃から積極的にコラボモデルの取り組みを行っています。

最近のNTTドコモのコラボスマホとしては、初音ミクとXperiaのコラボモデル「Xperia feat. HATSUNE MIKU SO-04E」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)や、ワンピースとコラボした「N-02E ONE PIECE」(NECカシオモバイルコミュニケーションズ製)、ジョジョの奇妙な冒険とコラボした「L-06D JOJO」(LGエレクトロニクス製)、そしてヱヴァンゲリヲン 新劇場版:Qとコラボした「SH-06D NERV」(シャープ製)といった製品が発売されています。

そして、今冬モデルとして12月には、国民的RGPゲームと言えるドラゴンクエストとコラボした「SH-01F DRAGON QUEST」が発売される予定です。

最近のコラボモデルの傾向では、ゲームやアニメ・漫画とのコラボが中心になってきていますが、これらのコラボモデルは、生産数が設定されており、“限定数による入主困難なプレミアム感”を演出することで、一部のファンに向けた製品というイメージも強くあります。

またコラボの意味合いとして、連載○○周年記念や映画上映開始記念といった作品やキャラクターのプロモーションも兼ねていることも特徴です。

本来、コラボ商品は、コラボ作品の人気=売れ行き、という計算式になりますが、スマホに関しては、そんなに簡単な事ではないようです。

発売開始が9月18日と、コラボスマホの中では最新となる、ボーカロイドキャラクター初音ミクとコラボしたXperia feat. HATSUNE MIKU SO-04E(ミクスマホ)は、現時点において、一部の量販店やショップでは、普通に購入できる店舗もあります。ちなみにドコモの公式オンラインショップ「ドコモオンラインショップ」でも販売中です。つまり、限定台数でありながら、発売後1か月以上経過した現在でも、在庫があるということです。

こうした状況は、ネガティブに見れば“売れ残り”“人気がない”“デザインが失敗している”など、さまざまな見方でコラボした作品やスマホ自体の魅力のなさを感じてしまいがちですが、店頭に在庫がある=人気がなくて売れ残り、とは簡単に言えない要因があります。

その大きな要因の一つに生産台数があります。先述のように各コラボモデルは台数を限定して生産、販売されていますが、そもそもこの生産台数はコラボモデルによってかなりの差があります。

初音ミクとコラボしたミクスマホは、39,000台限定として販売されました。ここ最近で一番入手し難かったと思われるL-06D JOJO(ジョジョスマホ)は、15,000台限定でした。さらに、コラボした作品の知名度としてはかなり高いSH-06D NERV(ヱヴァスマホ)は、30,000台限定、そしてN-02E ONE PIECE(ワンピーススマホ)は50,000台限定です。

このように各コラボモデルの生産台数を見ると、同じ売れ行きだったとしても完売するまでの期間に差ができて当然です。そのため、すぐ完売=人気が高い、というよりは、すぐ完売=生産台数が少ない、という認識の方が的確でしょう。

そして、コラボする作品に人気があるから生産台数が多いという単純な理由でもありません。スマホにおけるコラボモデルは、本体のデザインや機能面におけるカスタマイズの質と量、さらに同梱するアイテムの種類や豪華さなど、これら全ての生産コストを前提に、生産台数と販売価格の設定を調整する必要があります。その結果、コラボモデルによってメーカー側が受注可能なロット数が異なるということになるようです。

もちろん、作品の人気度により限定台数の上下も一つの要因としてはあるでしょうが、ワンピーススマホの50,000台とジョジョスマホの15,000台を見ると、明らかに作品やスマホ本体が人気かどうかのレベルの差だけではないということが分かります。