このところ一進一退の日本株。このまま「アベ相場」は終わってしまうのか? 本誌では絶対匿名を条件に「マスコミの取材は一切お断り」というプロたちが今年の相場をどう見ているのか、話を聞いた。

――日本株は勢いをなくしています。年末までの相場をどう見ていますか。

D(銀行系証券ディーラー・39歳):超強気ですね。9月の日銀短観(企業短期経済観測調査)では、大企業の景況感が2008年のリーマンショック前の水準を回復した。10月下旬からの決算発表を受けて、業績のいい銘柄が買われる「業績相場」に移行すると見ている。日経平均株価は5月につけた今年の高値を抜いて、1万6千円まで上昇してもおかしくない。ウチの顧客の注文を見ると、年金資金は静かに買っているよ。

C(元外資系証券トレーダー・40歳):そやな。テレビドラマの「半沢直樹」や「あまちゃん」の視聴率って、スゴかったやろ。これまで世の中の価値観って多様化してきたんやけど、最近は一体感みたいなのが生まれつつある。景気は少しずつ上向いてきて、イイ感じちゃう?

D:大相場(相場全体が活気に満ちて取引量がふくらみ、株価も高騰すること)になった終戦直後やバブル期の日本人には、一体感がありましたからね。ぼくら40歳前後って、ずっとデフレだったから、大相場って知らないんですよ。唯一の思い出は中学生のときに、おやじがバブル相場で儲けて、ウォークマンを買ってもらったくらい(笑)。

E(国内大手投信会社の女性ファンドマネジャー・40歳):ワタシも年内は強気だわ。このところはアメリカの債務上限問題のゴタゴタなどで軟調だったけど、そのアメリカで金融緩和の縮小観測が遠のいたから、またバブるんじゃないかしら。

D:5月までの相場はすごかったですからね。あれがまたくればいいんですけど。一部の証券会社では、バブル期並みのボーナスをもらったみたいですよ。ウチも収益は抜群によくなっているんだけど、銀行系だから増えないんですよ。

週刊朝日  2013年11月1日号