投資情報会社・フィスコ(担当・村瀬智一氏)が、株式市場の10月21日〜10月25日の動きを振り返りつつ、10月28日〜11月1日の相場見通しを解説する。

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 先週の日経平均は下落。米政府のデフォルト回避を受けて9月戻り高値に接近するなか、延期されていた雇用統計の結果を受けて米金融緩和策が長期化するとの思惑から円高・ドル安に。また、日米ともに決算発表が本格化するなか、好業績期待から買われていた銘柄にはいったん利益確定の流れ。さらに指数インパクトの大きいソフトバンク<9984>が連日の年初来高値更新で日経平均をけん引するなか、週末にかけては急落をみせ日経平均の重しに。決算シーズンのため出来高は膨れず、指値状況の薄いなかを乱高下する展開となった。

 前週までの米政府のデフォルト回避を織り込む形で上昇した部分を、先週の下げであっさり帳消しにしてしまっている。リスク回避姿勢はやや後退したが、米金融緩和政策の縮小のタイミングが年内から来年3月との見方がコンセンサスとなるなか、円高・ドル安基調が輸出関連企業などの利食いに向かわせそうだ。

 今週は主要企業の決算が本格化する。アベノミクス効果によって上方修正への期待が高まっていることもあり、今週発表される企業への関心は相当高いであろう。コンセンサスを上回る第2四半期業績の着地、および通期計画の上方修正が相次ぐようだと、目先の調整局面は押し目拾いの好機に映る可能性がある。

 もっとも、ピークが近づくにつれて様子見ムードも強まると考えられ、物色の流れは個別要因やテーマ銘柄などの材料系銘柄に集中しやすい。また、投資家心理に大きな影響を与えるソフトバンク<9984>の動向も引き続き注目されるところである。

 週末には大幅な下げとなったが、依然として強いトレンドが継続。11月5日からは空売り規制が緩和されることもあり、決算本格化で手掛けづらいなか、材料系の銘柄へは個人主体によるディーリング相場的な値動きをみせてくることになりそうだ。