「プロ野球カード」でおなじみのカルビー「プロ野球チップス」が、今年発売から40年を迎えた。同社でカード制作を担当した、カードライターのしゅりんぷ池田氏によれば、「売り上げは巨人の成績に左右された」という「プロ野球チップス」。売れ行き面で最も安定したのは1980年代だったそうだが、1990年代には新たな苦境が「プロ野球チップス」を襲った。池田氏はこう語る。

「私は1994年まで担当。米国のカードディーラーから本場の手法を学び、カードリストを掲載した情報誌を発行するなど、収集意欲を高めました」(池田氏)

 だがそんな努力にもかかわらず、売れ行きは低迷した1990年代。そこにさらなる逆風が吹く。1993年のJリーグ発足だ。池田氏が販売に携わった「Jリーグチップス」は、ブームに便乗して大ヒット。商品棚は「Jリーグチップス」に奪われ、「プロ野球チップス」が消えた。

「ポテトチップスを作る製造ラインが同じなので、野球が後回しにされてしまったのです」(池田氏)

 そのため1993年に中身が「焼きもろこし」に変わり、1995年には関連会社に業務移管し、「プロ野球ポップコーン」となる。おまけはカードでなくシールになった時期もあった。プロ野球チップスの復活は1997年まで待つこととなる。

※週刊ポスト2013年11月1日号