「クマに近づくな」10月18日に、異例の声明を発表したのは、有識者で構成される知床世界自然遺産地域科学委員会。世界遺産でもある北海道の知床には、遡上するサケ・マスを捕食するヒグマを撮影するために、観光客やカメラマンが殺到。カメラを持ち数メートルまで近づいた人や、望遠レンズ越しで距離感を失い転倒する人もいるなど、いつ事故が起こっても不思議ではない状態になっているのです。そうやって自らクマの元に向かう人もいれば、望まずしてクマと遭遇してしまう人もいます。クマが餌を求めて集落に現れるといったニュースは、昨今、数多く聞こえるようになりました。仮にクマを捕獲して山に返しても、クマが人を恐れなくなっている場合もあり、繰り返し集落に出没してしまうのです。もし、集落にクマが現れたら。もし、ハイキングや登山中にクマと遭遇したら、どのような対応をすべきなのでしょうか。姉崎等さんは、アイヌ民族最後のクマ撃ち猟師。12歳から村田銃で狩猟を始め、22歳からは単独でクマ撃ちへ。25年間で40頭、集団猟を入れると60頭ものクマを獲っています。そんな姉崎さんが書籍『クマにあったらどうするか』のなかで、対応方法を指南しています。ポイント10項目。まず予防のための2つ。1.ペットボトルを歩きながら押してペコペコ鳴らす。2.または、木を細い棒で縦に叩いて音を立てる。そして、もしクマに出会ってしまった時の8つ。3.背中を見せて走って逃げない。4.大声を出す。5.じっと立っているだけでもよい。その場合、身体を大きく揺り動かさない。6.腰を抜かしてもよいから動かない。7.にらめっこで根くらべ。8.子連れグマに出会ったら、子グマを見ないで親だけを見ながら静かに後ずさり(その時に母グマからのバーンと地面を叩く警戒音に気をつけていて、もしもその音を聞いたら、その場をすみやかに立ち去る)9.ベルトをヘビのように揺らしたり、釣り竿をヒューヒュー音をたてるようにしたり、柴を振りまわす。10.柴を引きずって静かに離れる(尖った棒で突かない)。私たち一般人は、まず予防をすることが大切ですが、もし、遭遇した場合にはクマを刺激しないようにじっとし、相手の目を見つめる。そして、できれば大きな声を出すことがポイントのようです。自分から逃げ出すのではなく、クマが立ち去っていくのを待つことが、数少ない生き延びる方法と言えるかもしれません。
『クマにあったらどうするか―アイヌ民族最後の狩人姉崎等』 著者:姉崎 等,片山 龍峯 出版社:木楽舎 >>元の記事を見る

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