イギリスのジャーナリストによる「テレビなし生活」のすすめ

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家に帰ったら、まずテレビをつける――働く女子にはそんな人も多いのではないでしょうか。音楽ライターなどとして活躍するAngus Bateyさんは、1年前にテレビを見ることをやめました。すると、生活はいい方向に変わってきたのだそうです。

テレビの無い生活、あなたは想像できますか?

音楽ライターなど、文化評論家として活躍するアンガス・バーレイさんは、引っ越しを機にテレビを捨て、1年間テレビなしの生活を送ってきたそうです。

彼の新居は郊外も郊外。近くに飲み屋もなく、最寄りのスーパーマーケットまで8キロという場所にポツンと建っています。しかも在宅の仕事。彼にとっては、「1週間で一度も外に出ない」という生活を送る可能性を排除するためにも「テレビ断ち」が必要だったのです。

寂しさや違和感を感じなかったわけではないとアンガスさんは言います。リビングのソファの向かいには、あるはずのテレビがありません。

彼は代わりに「商売道具」のオーディオセットを置き、以前に増して音楽を聴くようになりました。また、読書の量も増えたと言います。特に、1つの本を2回読むことが多くなったそうです。

最大のメリットはやはり、お金が浮くこと。契約料とテレビそのもののお金が浮いた分で、彼は映画館の年間無料パスを買いました。映画館までは車で30分。1年間に見た映画の数は、実に116本。うち9本は2回見たそうです。

食事の時に何となく手持無沙汰だったり、1人暮らしで静かだから、という理由でテレビをつけている方も多いと思います。でも、見なければ気にならないはずの討論番組を見て腹を立てたり、余計なことを考えるのはナンセンスではないか、とアンガスさんは指摘しています。

もちろん、状況は人それぞれ。テレビの与えてくれる情報は大きいですし、テレビなしに生活できないという人もいるでしょう。でも、「いつも何となくつけている」という人は、一度「テレビ断ち」を試してみてはいかがでしょうか?案外、新しい世界が見えてくるかもしれません。

参考:Living without TV is a liberating experience
http://www.telegraph.co.uk/men/thinking-man/10389364/Living-without-TV-is-a-liberating-experience.html